【住宅各論:階段1】



住宅各論・・
今回は階段です。

以前階段については書いたことがあるので、そちらも参考にして頂ければと思います。



以前の記事はこちらをどうぞ。

階段の種類:
https://ameblo.jp/ateliershigeru/entry-11883480370.html
階段の法律:
https://ameblo.jp/ateliershigeru/entry-11883992557.html
階段の設計:
https://ameblo.jp/ateliershigeru/entry-11884520239.html
階段の美:
https://ameblo.jp/ateliershigeru/entry-11885042819.html
階段作品紹介:
https://ameblo.jp/ateliershigeru/entry-11886636672.html
階段とバリアフリー:
https://ameblo.jp/ateliershigeru/entry-11887199059.html



なんか、以前の記事読んでたら・・
もうこれで良いんじゃない?
っていう気がしてきた。



ま、そうも言ってられないので階段です。



階段って何?
階段とは高低差のある場所へ人間の足で移動を行うための構造物のこと。

つまり階段というのは通路であり、
住宅の屋内階段というのは廊下の一部分です。

ただ、
廊下は水平移動するための通路ですが、
階段は垂直移動するための通路です。
そこが違うところになります。



そして、
階段は人間が上下に移動するために段として作製する必要があるので、
建築においては構造的に強度的に難しくまた設計も製作上も難しい部分ということになります。

安全上防災上も、
どうしても落ちる、という要素が加わりますので難しくなり、
このため法律的にも非常に厳しい部分にもなります。



廊下の法律というとその巾員とかくらいしか決まりはないのですが・・
これが階段となると話しが違います。

蹴上げ:階段の一段の高さ。
踏面  :階段の一段の踏み面の奥行き。
巾員 :階段の有効巾。
手摺り:手摺りの必要な場所・高さ。
踊り場:踊り場を設ける間隔。

 


全て法律で定められています。

しかもこれが建物の種類や使用勝手などによって皆々違うんです。

小学校とマンションの階段ではその蹴上げや踏面はまったく違います。
マンションと百貨店ではその階段に必要な巾員はまったく違います。

その建物を使う人たちとその使い方によって階段の形や大きさは皆々違ってくるわけです。

大きな建物になるとそこに設ける階段の数や位置なども全て法律で定められてきます。

よく若い設計者などが言う言葉で、
「あ~早く階段が2つ以上必要になるようなビルを設計してみたい!」
なんてのがあるくらい。

全て適当なんてのはありません。



何でこんなに階段は厳しいのか?
何度も言いますが、それは階段が法的に構造的に強度的に設計的に製作的に難しいからで、
さらには階段が安全上防災上機能上非常に重要な部分であるからに他なりません。

落ちると危ないから?
だけではないんです。

人は火事があったら階段で下階に逃げる・・
建物には階段以外に機械を使わずに上下移動できる場所はありません。
そこが地震の際や火事の際に壊れてしまったり燃えてしまったらもう飛び降りるしか逃げる方法はないんです。



住宅の場合は比較的こういった階段に関する法律は緩くなっています。
その家に住む人がどのような人なのかはそれぞれ違うからです。

男性もいれば女性もいますし子供もいれば老人もいます。
それはその住宅の家庭によって違う。

とはいえ住宅でも階段に関する規制はそこそこにあるのですが、
まあやはり緩い。

が、それはだから何やってもいい・・
ということではない。




あくまでもその個々の住宅を住人を知る設計者にまかせる
ということになるのだと思っています。



なんか勘違いしている設計者が多すぎるような気がしていますが。
 

 



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