これさえなければこんなに楽しい仕事はないのに。 | よもやま建築日記~家づくりの現場から~
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よもやま建築日記~家づくりの現場から~

愛知で家づくりをする建築士が日頃、思ったことや考えたことなどを徒然に、さらにはちょっとした家づくりのヒントや知識などを気の向くままに書いております。建築にはいろいろな考え方がありますが私達の考え方や取り組み方などをお伝えできればば幸いに思います。

【近隣説明とは・・2】



敷地の持ち主がそこに何建てるなんていうのは本来は自由なことです。
近所の人が自分のもんでもない土地に建てるな!なんて言うのはおかしな話しなはずなんです。



その建物が違法でない限り、あるいはよほどの不利益を与えない限りは裁判に負けるようなことはあまりありません。

まあ違法にうまいことやったれなんて奴の場合はどうにもならないのですが、
そんなんはここではおいときます。

難しいのはその不利益がどの程度の物なのか?
ということ。
そのために建築基準法などの法律があるのです。



つまり隣に建てられるのは単に嫌だなんてだけの理由ではやめさせられない。
あなたの家だって建てる時にはそのお隣に迷惑は掛けているんですから。
あなたの家だって隣の家を影にしているんです。

ただ、気持ちはわかる・・
そりゃ今まで通りが良いってのは誰もが思うところなんです。
だからしんどい。



裁判になると非常に時間とお金がかかります。

それどころか分譲マンションなどの場合はその先そのマンションが売れなくなってしまい、住宅でもマンションでもそこにこれから住まわれるかた方達が近隣さんとうまくいかなくなってしまいます。

なので当然絶対にもめたくはないのです。



ところで、
本来この近隣説明の報告というのは設計事務所の仕事なのですが、
近隣説明をしなければならないのは建てる人つまりお施主さんであって設計事務所ではありません。

まあ考えてみれば当たり前な話しです。

なので住宅メーカーやマンション会社やデベロッパーなんていう建築不動産屋さんなどには大抵近隣担当なんて方がいらっしゃいます。



ただ個人の方などがお施主さんの場合などはそんなこと出来ませんので、
まだ工務店などが決まっていなければ我々がやるしかありません。

さらには報告するためにはそこにいなければ報告できませんし、
何よりその計画中の建物のことを一番よく知っているのは設計事務所なので私たちが行かないと話にならないのです。



なので、
近隣説明に行くのです。
行きたくないけど・・



だって、
いきなり隣で工事します、マンション建てますって言われて嬉しい人なんて絶対にいません!
でしょ?
マンションどころか小さな小屋一軒建てるのだって工事なんてやってくれないのに越したことはありませんから。
良いか悪いかと二択なら全員悪いに一票でしょう。



ただ、どんな建物でもマンションでもビルでもお店でも住宅でも、
それは最初は建てられたんです。
その建物を建てる時には絶対に近隣さんにご迷惑をおかけして建てたんです。

そのビルもマンションも家もすでに建っている建物として買っただけかもしれません、でもそれも最初は建てたんです。



そう思ってお互い様と思ってくれるとうれしいです。



はぁ~
これさえなければこんなに楽しい仕事はないのに。
 

 

 

 

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