バリアフリーという流行。 | よもやま建築日記~家づくりの現場から~
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愛知で家づくりをする建築士が日頃、思ったことや考えたことなどを徒然に、さらにはちょっとした家づくりのヒントや知識などを気の向くままに書いております。建築にはいろいろな考え方がありますが私達の考え方や取り組み方などをお伝えできればば幸いに思います。


それでいいのか福祉住宅?・・2







世はバリアフリー全盛期です。


まるで流行のようです。


いえいえ、悪い意味ではないのです。


もちろん必要なことです。





バリアフリーという言葉には2つの意味があります。


ひとつは・・


広義な意味で設備やシステムなどが広く障害者や高齢者などに対応可能な社会であることを示す本来は「アクセシビリティー」にあたる意味。


これは非常に大切なことです。



もう一つは・・


本来的な意味で建物や町においてバリアをなくす、段差をなくすという意味。





その二つ目の意味において建物では・・


何でもかんでも床はバリアフリー、つまりどこもかしこも真っ平らにすることが勧められています。





ものの福祉住環境の本にはみ~んな段差をなくせ!と書いてあります。


私が勉強した頃の福祉住環境コーディネーターの教科書にもそう書いてありました。


どこもかしこもみんな真っ平らにせよ!・・と。




おかげで町は昨今のゲリラ豪雨や都市型水害がおきると・・


ちょっと水路があふれただけで、どこもかしこも床下浸水です。





ご存じでしょうか?


新築の住宅の床を真っ平らに作ることはそう難しいことではありません。


けれども、今すでにある住宅の床をリフォームなどで真っ平らにすることは、そう簡単なことではないんです。


むしろ、かなり大変!




もちろん出来ます。


しかし・・


お金がかかるのです。





わざわざ、お金をたくさんかけて・・


家を水浸しにしている・・?





店舗の場合は、それは仕方ないことでリスクとして持つべきやむを得ないことでしょう。


公共の建物の場合も仕方ないことで、そのために止水板や防水扉などで浸水防護をしています。




お金は有限です。


介護保険の住宅改修では要介護認定の度合いや改修する内容にはよるのですが数十万程度が支給されます。


床をバリアフリーに改造するだけでなくなってしまう?



他は何も出来ない。





本当にそのバリアフリーは絶対に必要なのか?


そのリスクは絶対に負うべきなのか?





難しいところです。






Atelier繁建築設計事務所HP

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