Porcelain Art シリーズ♪{組曲}Allmande(アルマンド)制作に寄せて。 | Atelier la Primavera創造の扉 河合りえ子のブログ

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Porcelain Art
Shabby Chic Collage
Resin Flower & Art
Fake Sweets Fantasy
美しいものに出会っている時、そこには音楽が流れている
流れる調べの中に織りなす、光・影・風・香り、気配
今此処にある確かな感覚を、描いてみたり、形にしたり
夢中説夢の旅は続く・・・

私の憧れ
画家で作家でもあり、銅版画やコラージュも手掛ける東逸子氏。


私が言うまでもありませんが

その画風は優しい色彩でファンタジーに溢れ

そして、どこか神秘的です。

その美しい表現スタイルに

私はいつもたくさんのインスピレーションを頂いております。


そんな東逸子ワールド、2016年の代表作に「イデア」があります。

 

(「イデア」ポストカードより) 

なんて穏やかで温かい・・・♡


宇宙の創造主を母にたとえ

その懐に抱かれているような安堵感を私は胸一杯感じました。
そして、そのぬくもり、優しさ

時空を彷徨い夢や空想がたくさん溢れ
涙が出てきそうなくらい胸が熱くなりました。

 

「オマージュ作品」 と言わせていただくのはおこがましいのですが

憧れと共に私の心の中に溢れてきたイマジネーションを

この「イデア」の中に重ね

陶板に再現して描かせていただきました。

 

 

母なる宇宙という胎内に抱かれた無数の星屑のひとつ、地球。
この地球を守ってくれている大いなるものの存在

その無償の愛があることを

たくさん感じながら

たくさん想いながら。

 

細部のイマジネーションを膨らませるために

ヨーロッパの墓碑や彫刻をたくさん目にする事は

私にとってとても心地よいひとときでした。

そして、ポーズや衣の印象や質感を重ね合わせて。

 

 

私たちひとりひとりがこの地球に生を受け

ひとりひとりが人生の幕を開けその舞台を歩んでゆくように。

地平線の向こうに生まれては煌めき消えゆく無数の星屑を

私たちひとりひとりに重ねて・・・。

 

そんな夜が明ける瞬間の空を舞台に想定し

衣のドレープで縁取りました。

そして波のさざめきと共に

ドレープの裾を軽やかに風に孕ませて。

 

 

 

時には聖母の絵をたくさん眺めたり

銀河系の本を図書館で調べたり

夜明けの瞬間

自宅近くの海岸へ出て海岸線や波を眺めてみたり・・・。

 

 

キャンバスとなる陶板は

焼成した際の色の沈み具合やマット感を計算して選んだ材質を探し

神々しい光りがどこまでも穏やかで優しい輪に見えるように

低温焼成を繰り返しての温度調整など

 

そんな試行錯誤に筆を持たない多くの時間を費やし

たくさんの想像を拡げ、想いを込めた作品となりました。

 

また、陶板を二枚に分け海岸線の所で浅く角度を付ける事で

空とこちらに寄せてくる海の波や

そよぐ風を立体的に表現する事を試みましたが

はたして効果の程は。。。?(^^;)

 

いつも私を美しい空想の世界に旅立たせてくれる

東逸子氏

心からの尊敬と感謝の気持ちを申し上げたいと思います。感謝♡

 

東 逸子氏
日本のイラストレーターであり、作家。 佐賀県生まれ。1976年東京芸術大学美術学部卒、ヨーロッパ風の幻想的な画風で早くから評価され、挿絵、表紙絵などで活躍。自らも幻想物語を執筆し、絵を添えることもある。初期の代表作として新書館のリヒャルト・ワーグナー作品の挿絵がある。 (ウィキペディアより抜粋)

 

 

 

さて初めて描いたこの「オマージュ作品」は

私の新しい シリーズ♪{{組曲} の第一曲目と致しました。

 

シリーズ ♪{ 組曲 }
ある楽曲のイメージとリンクさせて制作していくシリーズで
組曲の始まりは、Allmande(アルマンド)から。
この後
Courante(クーラント)
,Saravande(サラバンド)
Menuet(メヌエット)
Gigue(ジーク)・・・と
(古典)組曲の形式で展開してゆく予定です。


楽曲は Youtube と リンク させております。
私の個人的なイメージですが、音楽と共に ご鑑賞下さったら幸いでございます

Atelier la Primaveraホームページより
http://www.atelier-la-primavera.com/gallery.html