小澤征爾さんの訃報を知り、勝手ながら、
私の想い出を綴りたいと思いました
1番最初にお見かけしたのは、志賀高原の奥志賀
で奥様と息子さんと一緒に和やかにランチをされていた時です
オペラが好きでウィーンの国立劇場で、小澤征爾さん指揮の、ドン・ジョバンニやコジファントゥッテも観劇しました
ドン・ジョバンニの時は、1人で1週間ぐらいウィーンに滞在して毎日オペラ三昧していました
夜はオペラなので、遅めのランチを毎日、
グランドホテルの雲海で食べていました
ドン・ジョバンニを観る日のランチも、もちろん
雲海へ行きました
その日はなんか重々しい雰囲気でスーツに金のネームプレートをつけたホテルの偉い感じの方が何人か立っていらして、ソワソワしてる感じが伝わってきました。
私はいつもの1番安いちらし寿司を注文したら、
そのスーツの方が私の所にいらして、
今日これから、小澤征爾さんの大切なご予約が入っていて、スペインマグロを一本仕入れたから、
あなたのにも、特別にマグロを入れておきました。召し上がってみてください!と、
マグロの良い所をお裾分けしてくださいました。
私もちょっと緊張しながら、その高価なマグロを堪能させて頂いていたら、
小澤征爾さんが男性の方とお二人で入っていらして、私の前のテーブルにおつきになりました
小澤征爾さんは熱心に子どもオペラの大切さを語られて、こんなこと書いていいか、わからないけど、書いちゃいます
その男性にシャンゼリゼのライトアップにお金をかけるなら、こどもオペラに出資した方が良いのでは・・とかのお話をされていて、
私は小澤征爾さんの音楽への情熱に打たれました。
その夜、ドン・ジョバンニを観にいき、
感激ひとしおでした
拍手が鳴り止まず、何度も何度もカーテンコールがあり、このまま、それが永遠に続きそうな中、
トーマス・ハンプソンさんが客席に向かって
もうこれでおしまいにしましょう!
と、言ってくださり、その優しい言い方にまた
感激しました。
あの日の事は忘れられません。
グランドホテルも素敵なホテルでそれからだいぶ後、またウィーンに行ってグランドホテルへ朝ごはんを食べに行き、泊まり客しか、朝食は摂れませんと、言われたけど、私は、このホテルが大好きで前もお世話になったてきな事を伝え、
しっかり食べさせて頂きました。
つたない、ちいさな体験ですが、私にとって
小澤征爾さんの想い出です。
素敵な音楽をありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。