オリジナル曲を演奏するYukiyaさん。この曲はたぶん明後日の発表会で聴ける
生徒じゃなく一人のアーティストとして扱ってくれる。
つくづくありがたいことだ。
ご本人に向かって思わず手を合わせたくらい。
その一方で、厳しいこともある。
Yukiyaさんのレッスンには「よくない状態を解消する」という発想が少ない。
声がかれてしまうんです、と相談しても
ちゃんと腹式呼吸できてる?喉の力を抜きやすくするエクササイズやるよ?
みたいなトレーナーっぽいチェックはなく
(もはや実際にされても私の方が笑ってしまうかもしれない)
響く声の出し方か、響かなくてもいかに歌うか、を教えてもらうことになる。
うまく響か「ない」障害について、どうこうするとは(あまり)ならない。
そもそもYukiyaさんにとって、よくない状態の解消に取り組むことは
”音楽”ではないのかもしれない。
ネガティブ面をいくらつついたって、観客に喜んでもらうことはできない
、と明確に思っている節があって、その在りかたにはすごく学ばされる。
とはいえ、日常、練習しているとどうしても障害に足を取られるので。
ネットや本で原因&解消法を調べるなり、自分で人体実験するなり、
自助努力が必要になる……
Yukiyaさんのレッスンを受けるとはそういうことだ。おそらく。
惜しげもなくシェアしてもらい、アーティスト扱いしてもらえても
教わる側の基礎が充実しないと、たくさん取りこぼしてしまう。
そんなのもったいなさすぎる。私はちゃんと受け取りたい。
だから自立的に調べて……
と、ここまで考えてきて
発声指導という私のニーズは一体どこへいったのかと、ちょっと呆然とした。
発声について詳しく、お悩み解消も含めて指導してくれる他の教室、
探したほうがいいのかもしれない。
ただそこでは、
歌唱や作曲の豊かな楽しみとか、スキル・状況関係なく表現者であることとか、
別次元の大事なレッスンは、比重が減るだろう。
さてどうしよう。また迷っているけど。
こんなに、歌いたいという目的を真正面から考えられるようになったことを
とっても感謝しているの。
Yukiyaさん。ありがとうございます。
ニーズが合う人はぜひ、体験レッスンを申し込んでみてね。