5月20日パリ・ユシェット座にて初の狂言レクチャーデモンストレーションを勤めました。
 

ユシェット座はイヨネスコの劇2作品を50年にわたって上演し続け、そのロングランぶりはギネスブックにも登録されています。

 

イヨネスコ(Eugene Ionesco)は1950年の『禿の女歌手』(La Cantatrice chauve)。翌年に『授業』(La Lecon)、52年に『椅子』と次々と発表。古典的演劇手法を無視したこれらの不条理劇は、50年代後半に一気に人気を博すようになり、ベケットらとともに「ヌーボーテアトル」の旗手といわれるようになりました。

 

またニコラ・バタイユ氏はフランス初の不条理劇「禿の女歌手」演出をはじめ、ユシェット座座長として長年に渡ってフランス演劇界を牽引したフランス演劇界の巨匠。

 

能楽との交流も深く、故・観世(かんぜ)寿夫(ひさお)師がユシェット座で「禿の女歌手」を鑑賞されて以来、バタイユ氏が来日した際には、能の稽古を受けていたそうです。

 

只今、この伝統あるユシェット座にて初の狂言公演を調整中です。

 

イヨネスコ作品に続くロングランを目指したいと思います。

 

彌榮‼︎