スキップフロアって何? | アトリエヒラクのブログ

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名古屋の建築設計事務所

スキップフロアとは

階の高さを半分ずらして床を設けた階層構成です



■こんな空間をイメージされている方に向いています

変化に富んだ空間にしたい

・部屋を区切らず大きな空間(ワンルーム空間)にしたい

・在室者の気配を感じられるコミュニティを重視した空間にしたい

吹き抜け空間を設けて光や風を取り込みたい



■こんな敷地条件の時に有効です

狭小地や市街地

敷地面積が限られている都市部や

容積率、建ペイ率の制約が大きい用途地域の土地の場合

部屋を小さく区切ると空間が閉鎖的に感じられてしまいます。

そんなときにスキップフロアを採用すると各スペースに

つながりができ、空間に広がりを持たせることができます。



高低差のある敷地や傾斜地

道路や隣地に対して高低差がある敷地の場合に地盤をフラットに

整地すると土を盛ったり掘削をして大規模な造成が必要になり、

造成費用が高くなることがあります。

スキップフロアの構成を取り入れてビルトインガレージを組み込んだり

余剰空間を収納スペースに充てることが可能です。



法規の制約が厳しい敷地

斜線制限や高度制限などの規制が厳しい場合に地下室や半地下

組み合わせることにより、限られたヴォリュームを最大限に活用できる

可能が生まれます。又、建物規模を2階建に抑えることによって法規制

の緩和を受けることができます。



■デメリットを考慮する必要もあります

・構造の制約が発生する場合がある

・平面では空間のイメージが掴みづらいためCGや模型で十分に

 打ち合わせをする必要があります。

・段差解消が必要となる場合

・断熱性や空調効率、プライバシーなどを複合的に検討する必要がある