こんにちは
青い額縁です。
流れるように連休も母の日も通り過ぎ、今日は久しぶりの普通の月曜日でした。
今回もフランス額装講座より受講生の完成作品をご紹介します。
円形に窓を開け、幅の広い斜断面にはプロペラのような装飾を施す額装テクニックです。
ネイビーのマットとプロペラが印象的で素敵です。
一見、とてもモダンな額装ですが、ドキュモンは古い陶器です。
江戸時代に活躍した作家の作品ですが、均等でないスカラップのカットと色あいが斬新です。
額装にもさりげなく曲線のデザインを入れて洒落ています。
【ドキュモン】
尾形乾山作
銹絵染付白彩菊花文反鉢
幅広斜断面に部分的にカットを入れてマットに繋げるようにデザインした額装作品です。
ドキュモンは南フランスの明るさが伝わるようなカラフルなカードです。
マットと断面は白ですが、斜断面にはスキバルを使って同じ白でも変化を感じます。
白とライトブラウンのフィレ、ネイビーブルーの色のバランスがよく、カラフルなドキュモンを効果的に見せています
正面からの画像ではわかりにくいのですが
マットを四分割して大きく立ち上げた立体的な額装作品です。
マットはかなり立ち上がります(数センチ以上)ので、立体ものも額装できます。
こちらの生徒さん、立ち上がったマットの内側の空間に音符を加えました。
額縁には楽譜の模様紙を貼り、楽しい額装作品になりました
【ドキュモン】
Barbara Behr
Musical cat's
こちらは窓の周りにエンボスでフレームの様な装飾を加えるテクニックの作品です。
エンボスは少なくても3段以上、5段ほどあると見ごたえがあります。
こちらの生徒さんはなんと四角形ではなく変形のオーバル!
個性がありますね~。
個性的ですが色合いが抑えられているので、ちゃんと(?)アヒルが額の中の主人公になっています。
こちらは幅広斜断面を風車のように仕上げるテクニックの作品です。
風車の角をきっちり仕上げるのに集中力が必要ですが見事に合っています。
丁寧に作業されましたね。
優雅なバルビエのファッション画が大人シックな色合いの風車に収まって素敵です。
額縁も同色のグレーを貼って統一感があります。
飽きの来ない作品です。
【ドキュモン】
George Barbier
L'Envie 1924
最後はシンプルな幅広斜断面の作品です。
私の額装教室では基礎作品として5つの作品を製作していただきますがその最後、5つめの作品になります。
幅広の斜断面、マットにこちらはフィレも加えて製作されました。
額縁は使わず、ペーパーフレーミングで仕上げています。
カラーリングはすべて生徒さんご自身で選びました。
フィレの明るいグリーンを除いて、斜断面の淡い黄色とマットのワインカラーはドキュモンの中にはありません。
でもとてもよくドキュモンの雰囲気を捉えているように感じます。
白や黒のような万能カラーもあるけれど、色って楽しいですね
さて
今年最初にベランダで咲いた薔薇はボレロでした、
薔薇の季節が始まっています。
今年に入って近場に転居して10F南向きだったベランダは14F南向きになりました。
南向きだから条件は悪くないはず、
なんだけどベランダの構造状、直射日光が当たりにくいのです。
つぼみはついているけど今までみたいに咲くかなあ。
風当りもすごいので。
洗濯物はとてもよく乾きます
今年は様子見の一年になりそうです。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
レディ・エマ・ハミルトンも咲きました