こんにちは。
青い額縁です。

私事で慌ただしくしていたら
あっという間に大晦日になっていました。

講座は通常通りでしたので
滞っていた受講生の完成作品をご紹介して2023年を締めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

幅広斜断面をドキュモン(中の作品)にあわせて部分的に抜いて仕上げる作品です。

ブルーのマットの内側には白い幅広斜断面を作っていますが

マスタードカラーのマットには斜断面は作っていません。

 

斬新な構図のマティスの作品がダイナミックな額装作品になりました。

 

 

 

【ドキュモン】

Henri Matisse

『黄色と青の室内』

Centre Pompidou Paris 1946

 

 

 

 

 

 

八角形の幅広斜断面の作品ですが、8つの嘴のような形の斜断面を一つずつ、

時計回りに重ねているテクニックの作品です。

 

斜断面は白で統一されているので、マットのグリーンの模様紙と

ドキュモンのマーガレットのリースが引き立ちます。

 

グリーンのちいさな蝶がアクセントになっていますね。

 

 

【ドキュモン】

Designed by Momoko Fujie

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはマットを作らず、四方を大きな斜断面で囲うテクニックの作品です。

 

画像からは立体感が感じられないかもですが

実物はドキュモンの位置と外周の高低差がはっきり感じられる作品です。

 

額縁とドキュモンを囲う四方のカラーリングが絵のイメージに合って印象的です。

 

 

 

【ドキュモン】

絵:くらはし れい

『王様気どり』

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは45°斜断面でアーチ型の窓を作るテクニックの作品です。

 

既製額の四つ切以上の大きな作品です。

ポスターサイズのドキュモンに合わせてアーチ窓を作りました。

 

何が大変かと言えば45°アーチ窓を手切りでカットすること。

本当にお疲れ様でした。

 

その甲斐あってシックで上品で存在感のある額装作品になりましたね。

 

 

 

【ドキュモン】

Beato Angelico

"Annunciazione"

Firenze,Museo di San Marco

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはドキュモンをマットの上に浮かせるように置いて仕上げる作品です。

額縁の内側の高さ(奥行き)を出すボワッタージュと呼ばれる作業が加わった初級作品です。

 

狭い幅に釘を打つ作業も体験していただきます。

 

ところで

マットに使ったのはターコイズグリーンなのです。

意外な色選びと思いましたが、仕上がってみると水彩風のドキュモンに綺麗なグリーンが映えて

明るい作品になりました。

 

自分だけではついいつも似通った色選びになりますが

皆さんのセンスから新しい発見があり、とても勉強になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年内の作品紹介はここまでです。

 

 

お久しぶりのブログ掲載でした。

年明け後に自宅を近場で転居するので、11月頃からバタバタしていました。

 

額装の材料やサンプル作品、カルトナージュの材料にサンプル作品・・・

個人的な衣類その他の持ち物よりそっちの方が大きくかさばって

おまけにそんな時にパソコントラブルが加わって、気が狂う~滝汗

 

さすがに今は先が見えてきて

ほんの少しだけ落ち着いてお正月を迎えられそうです。

 

引っ越しはいろいろ大変なことばかりですが

使っていない余計な資材やモノを思い切って処分できたり

PCトラブルでは生徒さんのご厚意を感じたり

 

イイこともあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年もいいことありますよう。

今年も一年間、お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

青い額縁のちいさな部屋