2020/9/16(水) 晴れ

 

6時前起床。髭を剃った。

 

朝焼けが綺麗。

 

 

昨夜はあちこち騒がしくてなかなか寝付けず。目が覚めてもう明け方かと思ったらまだ1時過ぎだった。それからまたしばらくざわついていたが、結構寝た気がする。長い夜だった。

 

体重63.4kg

体温36.3度

血圧130/84

 

朝早くからかみさんが来てくれていた。病棟フロアに食堂と称する部屋があり、そこで少し話をしただろうか。午前8時にかみさんとエレベーター前で握手してお別れ。本当は抱擁したかったのだが、恥ずかしかったので握手にしておいた。 ここから先は徒歩で看護師さんが手術室まで案内してくれる。職務用エレベーターで9階へ。看護師さんは、自分も手術をする時緊張したとか、いろいろ話しかけてくれる。僕の緊張をほぐそうとしくれているのだろうけれど、こっちは返事もろくにできないくらい緊張していた。 

 

看護師さんの案内は手術室まで。手術室はC病院の冷たさとは違い、なんとなく普通の病室っぽい雰囲気もあるような気がした。そう言えば、手術の説明の時、手術時に何か希望はあるかと聞かれたのを思い出した。人によっては、好きな曲をかけてもらったり、看護師さんに手を握ってもらったりする人もいると言う。本当だろうか?僕も、冗談半分で手を握ってもらいたいと言っておいたのだが、実際には握ってもらえなかった。

 

もう一つ、思い出したことがある。麻酔の説明の時、C病院の手術で麻酔から覚めるときにとても苦しかったと言うと麻酔科の先生は、それは麻酔が切れるタイミングと呼吸器の管をはずすタイミングが上手くなかったのでは・・だったかな、なんかそんな事を言っていて、熟練した麻酔の先生であれば、ちゃんと呼吸器の管を外した後で麻酔が切れるように調整できるから大丈夫、と言う説明だった。

 

手術台に寝かされる。硬膜外麻酔をする。それから点滴で麻酔が効いてきて後は全くわからない。

 

目が覚めるとやはりまだ口に管が入っていた。C病院とおなじだった。呼吸器の管を外すまで、一瞬だが苦しかった。

 

その後はもう、やたら苦しかった。何がどう、と言うのは良くわからないが、胸が押しつけられるような痛みと、右腕の鈍痛、そしてやはり尿道バルーンの痛み。うんうん唸っていた。

 

そのままICUに運ばれてかみさんと対面。「手術は上手く行ったって。」と言われた。「大丈夫、心配ないよ。」と言いたかったが、一言、絞り出すような声で「苦しい・・。」としかいえなかった。 後にかみさんにこの事を話すと、ICUでは会話ができるほど近くにいなかったと言う。看護師さんを介して、声をかけあったらしい。これがせん妄と言うものだろうか?

 

呼吸のたびにうーん、うーんと唸り、時折口が乾くと水をひたした綿棒で口を湿らせてもらった。そんな風にして、ICUで苦痛の一晩を過ごす。 長い長い、夜だった。