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私が好きなテレビ番組のひとつに、村上龍のカンブリア宮殿があります。
これは、村上龍が、経済人を番組に迎えてのトークショウです。
この番組に、トライグループの森山真有氏が出演しました。
トライグループとは、家庭教師の派遣センターで、落書きをされながら自社の考えを語るユニークなCMの会社だと言えば、ピンと来る人もいるのではないでしょうか?
この番組の中で、学力低下に悩む大阪が、小中学校とトライグループとの連携による、無料の放課後学習を紹介していました。
学校の先生は、民間会社の家庭教師が、学校に乗り込み生徒に勉強を教えることに対し、冷ややかな態度をとっていました。
しかし、勉強意識の低い子供たちは、トライの家庭教師の授業に熱心に取り組み、授業が面白いと言っていました。
この生徒たちの、学習風景を見た学校の先生たちは、驚きを隠せないようでした。
この放課後学習は、無料で生徒たちに教え、大阪府の援助も微々たる予算だっため、家庭教師の人件費などの経費は、トライが支払うこととなり、トライにとっては赤字です。
村上龍は、なぜ、赤字になってまで、この放課後学習に取り組むことにしたのか、森山氏に質問をしました。
すると、森山氏は、この赤字分は、広告料だと思っていると言っていました。
トライが放課後学習に取り組み、それに参加した生徒たちが結果を出せば、それがクチコミで広がり、トライの宣伝効果になると考えたから、この経費は赤字ではなく、広告料だと考えているそうです。
では、みなさまは、この森山氏の考えをどう思いますか?
私は、森山氏の考えは、経営者としては一流だと思いますが、教育者としては三流以下だと思います。
今、日本の教育問題を考えたときに、二つの問題点があります。
それは、子供の貧困問題と創造力が豊かな子供が育たない教育現場
★子供の貧困問題
これは、親が子供に充分な教育費をかけられないため、子供から教育機会の平等を奪い取っている問題です。
今、大学に行く進学率は、親の収入に比例していると言われ、特にこのデーターが顕著に現れるのは、中学のときに中の上から並程度の学力の子供たちだそうです。
では、森山氏の言っていることは、まさに教育費に金をかけられる親を集客するために、教育費の支払えない子供たちを利用していること
になります。
教育を商売にしている人間が、教育問題を悪化させているのです。
★創造力が豊な人間を育てる
創造力が豊かな人間とは、新しい価値を作り出せる人間です。
新しい価値を生み出すには、自分の得になることよりも、社会の役に立つことを考える力が必要です。
自分の得になることよりも、正しいことを追い求める人間が人を育てるから、正しい意識を持った人間が育つ環境になるのです。
それを、トライの森山氏のように、自分の得になることを考えて、自分が損をすることが出来る人間は、優秀な経営者ですが、教育者ではないのです。
カンブリア宮殿を見ていればわかるように、優秀な経営者の組織では、情熱を持って仕事に取り組む優秀な人材が育ちます。
では、教育のプロと名乗るのであれば、社会や人に貢献するために、自分が損をしてまでも正しいことに取り組める立派な人間を育てなければならないのです。
それを、森山氏のように、自社の利益のために、貧乏な家庭の子供を利用する人間は、教育のプロとは呼べないのです。
このように、真の教育のプロではない人間が、教育者面をして、偉そうなことを語るから、子供をどう育てれば良いのかわからない親たちは、自分の子供を点数が取れる人間に育てたいと思い、点数を取らせることが旨い教育者に自分の子供を託すのです。
その結果、親たちは、テストで高得点を取れるわが子を優秀だと勘違いするため、創造力が豊かな人間が育つ環境の作り方を意識することをしなくなるのです。
森山氏が出演したカンブリア宮殿を見ていたら、村上龍が森山氏に大阪での取り組みの質問をした後に、村上龍はあきらかに不機嫌となり、森山氏に対して投げやりな態度になっていました。
村上龍も、森山氏に、本当の教育とは創造力が豊かな人間を育てることだと言い、番組の最後にアシスタントの小池栄子と二人だけで話すコーナーのときも、教育問題を取り上げるのは極めて難しいことだと言っていました。
それは、森山氏のように、子供たちをやる気にさせ優秀な学校に合格させる自分たちは優秀な教育者だと勘違いしている人たちに、教育問題を話し合っても、解決策を見出せることは出来ないことを知っているからではないでしょうか?