Rodrigoがセゴビアのために書いた
「ある貴紳のための幻想曲Fantasía para un gentilhombre」
には,よく弾いてきたSanzの「スペイン・ギターのための音楽指南Instrucción de música sobre la guitarra española」から6曲が相当編曲された形で引用されている。

クラシック・ギターをやっていなかったから,Rodrigoの方はまったく知らなかったけど,Sanzが引用されているので興味はあった。

5月のミュージック・キャンプでコンサートを依頼されて,バロック・ギターで何を弾こうかと考えていて,これまでレッスンを受けたり人前で演奏したことがあるのは6曲ほどあるからそのうちの3曲は弾くとして,音楽好きの人なら多少は耳にしてそうな曲をと思って,このFantasiaに引用されている曲を弾いてみようかとトライ。

その前に,このFantasiaを全曲聞いたことがなかったし,20分強なので聴いてみる。
6曲一応特定できたつもりだけど,Sanzの曲をきっかけにして創作した色が強い曲はちょっとわかりづらかった。

それからSanzの6曲を弾いてみる。

Villano y ricercarは昨日も練習した曲だけど,ビリャーノスはあまり弾いていない方の曲で,後者はSanzではFugaと書いてある曲で結構気が抜けないちょっと難しい曲。
Españoleta y fanfarria de la caballería de Nápolesの最初の曲はエスパニョレタスのあまり弾いてない方で,後者を探すのに一苦労で細かな曲の寄せ集めの中の1つらしい。
Danza de las hachasも2つほどあるけど,後の方の曲らしい。
Canarioは,自分としてはおなじみの方のカナリオス。

昨日分析できていなかった曲を分析しながら弾いたら,結構時間が経ってしまった。
タブラチュアでリエントラントだと音型が上昇か下降か結構わかりにくいので,自分なりに印を付けたり,付点で跳ねるところもわかるようにしたり。

あとは,どうしようと思って,Corbetta 1671のニ短調のフォリアスを。
フレンチ・タブラチュアの曲はともかく装飾記号の付け方がわかりにくかったり,すごく離れたところに書いてあったりでパッと見気付きにくいので,自分なりにわかるように書き込み。

これでかなり整理されたけど,ここで結構時間が経ったので,他の曲はやらず。
(もう十分だと思ったので)


リコーダーは短め。
Dalla Casaのディミニューションは今日は難しいページで,このところ6連符の応酬なので,吹ききれるテンポでゆっくりと。
van Eyckは第3ダフネでこれまた超難しいから,ゆっくりと。

これで精根使い果たしてしまった。