と書いて,そのややこしさがわかる方は,きっと実体験がある方に違いない。

フレンチ・クレフ(フランス式ヴァイオリン譜表,小ヴァイオリン記号)で書かれている曲は,アルトで吹く時はへ音譜表として読めば楽に読める。
例えば「フィリドール」と言えばこの曲を指すくらい有名な,リコーダーが指定されている曲の出だしはこんな感じ。

ところが,今度の公開レッスンのために練習している,1つ前のソナタの出だしのファクシミリはこんな感じ。

こうなるとなかなか大変だけど,今まで楽譜を見て特に鍵盤を弾く場合,リアルタイムで半音下げ全音下げ,半音上げ全音上げはよくやっていたから,さほど問題はないけど,この曲でも以前読み替えの間違いをしていたことがあって,変な音だな~と思ったことはあったので,それだけは要注意!


練習はほぼいつも通り。

とはいえ,バロック・ギターはレッスンも本番もあるので,曲を絞り込んで。

Sanzのフォリアス,le Cocqのシャコンヌ。

そして昨日結局避けたSanzのカナリオスの,特にプンテアードを何度も(ラスゲアードはコードを使って結構即興的に弾いている)。
弾きにくいところや結局弾けていないところ,特に1つのエピソードが終わって次のエピソードに移る時に,左手をきちんと押さえ直さないといけないところや,解放すべき指を確認。

de Murciaも〈ラ・ボルゴーニュ〉に絞って。
これも弾きづらいところを重点的に。
4つ全く違う性格の曲というかダンスが入っているので,想像以上に難度が高いと今頃思っているけど,色んな舞曲でどうダンスが踊られてどう演奏したら良いかを知りたいから,真っ向勝負で挑むことに(笑)。

けど弾いていて楽しいことは間違いないので,それに加えてダンスが踊りやすいように弾ければなお良いかなと楽しみでもある。

Riccioの通奏低音もさらっと。


リコーダーは,van Eyckの続き。

Bassanoの曲のディミニューションも。
これはBassano本人の出版ではなくて,写譜をしていくらか注が付いている。
こうじゃないか?という提案があちこちになされていて,確かにそうだなと思うものもあれば,そうかなぁというのもあったり。

Virgilianoのレッスン予定曲をさらっと。

Philidorは上の通り。
とはいえ,Philidorも面白い。