昨日Facebookでちょっとやりとりがあったけど,自分練習は楽器にしても歌にしても基本的に作曲当時の自筆譜が出版譜のファクシミリを使うことにしている。

現代譜を使わないのは,楽譜に疑問がある場合に,校訂報告が付いているならまだしも,なかったらどう判断したら良いかわからないから。

そして,現代譜に付いている余計な指示も邪魔でしかない。

バロック以前の曲では
・使う音符の音価が基本的に長いから,現代譜では短いものに書き換えられている
・pianoとforteの指示はG. Gabrieli以来あるけど,基本的にはない・
・<>の記号ももちろんない
・くさびなどのスタッカートはあったものの今とは意味が違う
・スラーも元々付いていないことが多いし,付いていても特にバッハだとよくよく吟味しないといけない
などなどで,余計な先入観が植え付けられてしまう。

なので,自分練習はファクシミリがあるならファクシミリで,ファクシミリがない時には仕方なく現代譜を使うけど,その時はできるだけ信頼できるエディションを使いたい。

とはいえ「信頼できるエディション」とは「原典版」のことではない。
ピアノなどの「原典版」には校訂報告が付いていないことが多くて,なぜその音やリズムになるかの根拠がわからないから,「原典版」と言っても注意が必要だと常々思う。

リコーダーは最近の定番。

van Eyckは〈良い時〉ながら16分音符の指回りが難しい。
Virgilianoもいつも通り。

de Selmaも4番全部と2番抜粋。
通奏低音のフレーズを旋律の方に反映させねば。


バロック・ギターも最近の定番。

le Cocqの2曲でレピッコの練習。
続いて後半のCorbettaなどの曲をいくつか。

de Murciaの続き。
Corbettaも続き。

Riccioの通奏低音の練習をゆっくり目に。


昨日もだけど今日も座っての練習。
天気が下り坂のせいか,気圧も朝から比べると10hPaも下がると体も心も重くなる。
練習は普段立ってやることが多いけど,ちょっとしんどかったので座ってリラックスして。
そういう感じで練習すると結構吹けるし弾ける。