原題:The Bone Collector

1999年(米) 上映:1h58
監督:フィリップ・ノイス
脚本:ジェラミー・イアコーン/ジェフリー・ディーヴァー(原作)
出演:デンゼル・ワシントン/アンジェリーナ・ジョリー/マイケル・ルーカー/クィーン・ラティファー/マイク・マクグローン/ルイス・グズミン/レーランド・オルサー/ジョン・ベンジャミン・ヒッキー/他

捜査中の事故で四肢麻痺となり、失意の日々を送っているライム。そんなある日、ニューヨークを震撼させる事件がおきた。指の肉をそぎ、生き埋めにされた死体が発見されたのだ。死体の連れは未だ行方不明。数々のメッセージを残しながら、数時間おきに被害者を監禁する稀代の連続殺人鬼ボーン・コレクター。証拠も何も残っていない事件に、かつての同僚がライムに助言を求めるが・・・。


J・ディーヴァーの同名小説の映画化。


せっかく他作品には無い面白い設定がありながら、結局、良くも悪くもまとまり過ぎてありがちなシリアル・キラーものになってしまっているのが残念です。主人公が黒人に設定し直されていたのには驚かされましたが。


本作は四肢麻痺となってしまったライムと彼の手足となって動くサックス巡査のコンビが小さな証拠から誘拐された被害者を探してニューヨーク中を駆け回るのが見所のハズなのに、このあたりの描写がおざなりでした。


というのも、それぞれの人物描写がなされていないのでドラマ自体が薄っぺらく感じられてしまいました(申し訳程度に登場した後は全く無視される設定が多過ぎます)。


しかし、何よりもガッカリしたのが犯人の正体が明かされる箇所です。その意外な人物に原作を呼んだ時は驚かされましたが、本作では唐突な印象を受けました。


取って付けたようなエンディングもどうも・・・。


この手のサスペンスものとしてはまぁ合格ラインですが、原作が面白く、期待していただけに少々ガッカリした作品です。


"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
--------------------
■DVD■

ボーン・コレクター
ボーン・コレクター [SUPERBIT(TM)]/デンゼル・ワシントン