先日、滋賀県高島市の以前イタチ防除施工を行ったお客様宅へ伺いました。 伺った理由は昨年の台風で屋根の瓦がかなり傷んだ為、一部の瓦を葺き替えられたようでその工事の時にイタチなどの動物の侵入口が出来ていないか点検して欲しいとのご要望。
早速、日程調整させていただき伺う事になったのですがひとつ気になることが。 それは、イタチ防除施工のことではなく『ツバメ』のこと。
以前、このブログにも『イタチからツバメを守れ!』という題でご紹介させて頂いたのですが、このお客様宅のイタチ防除をする際、
『納屋の中に毎年ツバメが巣を作りに来るのですがイタチを入れなくしてツバメだけ納屋に出入りさせたいのですが出来ますか?』
とのご相談を受け、施工スタッフのTちゃんと無い知恵絞りだして作った『ツバメ専用配管出入口』。
子育て以外の期間は外側にフタをする構造にしました。

ただし、この方法は以前どこかで試したわけではなく即興で作製したので本当にこの穴を通り抜けて納屋の中でツバメが子育てをするのか。。。あれからはや2年半、イタチ防除施工完了後も気になっていました。
現場到着後、お客様に一番最初に伺ったのは仕事の事ではなく『ツバメ』のこと。
『納屋のツバメ、毎年無事に子育てしてますか?』
と恐るおそるお聞きすると、
『アスワットさんが作って頂いた配管を通って毎年ツバメ、子育てしてますよ。ヘビは相変わらづやってきますけど。ありがとうございました!』
と、嬉しいお言葉が聞けました。

さっそく、納屋の中を拝見させて頂くと、元気に子育てに励む二羽のツバメ夫婦を観ることができ、ホッとするような喜ばしい安堵感で胸がいっぱいになりました。

私たちが生業とする害獣防除は動物の生き死にも非常に近しい仕事ですし自然界の厳しい現実にもたくさん遭遇ことがあります。
その中で私たちが学び感じていることは自然に生きる動物と人間との距離感の大切さ。
ここで多くは述べませんが、
我々から大きく歩み寄っていくのではなく、お互いに適度な距離感を持ちながら生活をし、どうしても必要な時に少しだけ手を差し伸べ、後は大きな自然界の法則に任せる。
それが私たちができる自然の中で生きる動物へ感謝の心であり、彼らもそれに対して喜んでいるのではないかと思いたい、そんなことを改めて考えさせられた現場でした。
なにはともあれ、また来年も元気な姿を見せて下さいね。ツバメさんたち!

