りさとは初めて出会ったのはカフェでのアルバイトだった。
「カフェだし、女の子多そうだし、かわいい子いないかなぁー」、そんな少々やましい心持ちで
初出勤の日を迎えた。
店に入り、私はみんなに挨拶をしてまわった。
最後に挨拶した人、それがりさだった。
私 : 「本日からご一緒させていただくてつと申します。よろしくお願いいたします。」
り : 「あ、よろしくお願いしーます。」
りさは目も合わず、新人いびりのお局様のように冷たく答えた。
「うわ。こわっ、この人。なんだかギャルっぽい風貌だし、オレのことキモイとか思ってるかもな。」
私はどっちかというと暗い感じで、女の子慣れもしていない。
「オレとは生きる次元が違うなこの人。人の種類が違いすぎる。」
ただ私の不思議なところは、初対面で「絶対この人自分と種類が違う、絶対一緒になることはない」
そう思った人と付き合うが多い。
そのことが脳裏をよぎったが、りさとは絶対にない、そう感じるくらい疎遠な人に感じた。