障害で生まれた子供を亡くして日々過ごす主人公と夫。主人公は小説で賞をとるがその後書けなくなり、人里離れた障害者施設で働くことにする。閉じ込められ糞尿まみれになってる障害者、一切反応を見せない障害者などかなり重症な人をみている。そこで働く女の子は父親に反発し、ウソばかりの社会に文句をいう。また、紙芝居などを作るそこで働くサトくんは、施設の人が障害者に対して軽んじてるのをみて、意思のないものは人ではない、と世のために殺傷すると発言する。主人公はそれに反論するが、自分の中のうわべの態度なのかと葛藤する。そして子供が再びでき、どうするかと夫と相談する。夫は売れない映像作家でやっとアルバイトを始めるが、小さな賞をとり、子供ができたことの中、亡くなった子供と妻を大好きだと述べる。その中、サトくんは障害者を殺傷していく。

★7

うわべの善意だと論じて正義というサトくん。障害者かもしれないと思いながら子供を再び授かる主人公。生きるということは何か、ウソや真実、社会、そんなのがつきつけられていく作品。残虐シーンはないが、小動物を出しながら怖さを出している映画。映画の中であったことはこれからもあり、起こったことはまた起こる。新しいことは何一つない、という言葉は深い。