妻夫木聡、安藤サクラ
旅館の息子がなぜか林業をして過ごしていて、離婚した女性と結婚する。何かを持ってるような感じだが、女性の連れ子とも仲良くして、子供も生まれるが、すぐにして木が倒れて亡くなってしまう。旅館の兄弟という者が現れて、偽物だという。女性と縁のある弁護士はそれが誰だか探していく。その中で戸籍を入れ替えて捕まった犯人と面談し、ヒントを教えてもらうもわからず。そして死刑囚の絵からその死刑囚の息子とわかる。ボクシングで成功するところまで行くが、自分から高い所に落ちて挫折して去っていたところまでわかる。死刑囚の息子ということで、自分の中の父親を消したくて入れ替わったことがわかる。弁護士も在日朝鮮人の3世であり、自分の境遇も考えながら、イラつき、家族にあたってしまったりする。しかし、ラストは死んだと思われた旅館の息子もみつかり、依頼主の女性にも真相を話し、心落ち着く。しかし、円満な自分の家庭でありながらも、妻が浮気して帰ってきたことを知る。ラストは自分自身も旅館の息子というのをバーで隣りの人と話すシーンで終わる。誰が誰なのかわからなくなるようなラスト。
★7
自分の生まれを変えたいと思うことや、人の裏の世界などがテーマなのかな。ラストは女性が、本当のことはどうでもよかったのかもと。今が大事だと。いろいろ考えさせられる映画。離婚にしても、人生が二つある方が人の幅を広げ、痛みもわかるのではないかと思った。