「マイ・バック・ページ」
朝霞自衛官殺人事件を元に作られた映画。1969年、学生運動をしていた沢田は言い争い、四人でグループを作る。有名な過激派の名前を使って記者に近づき、記事にしてもらおうとする。そのツテでカリスマ思想家にも会え、行動にうつすため自衛隊に忍びこみ、銃を奪おうとするも相手を殺してしまう。記者は記事にしようとするも、新聞社は記事にせず、警察に伝える。沢田は殺人犯ではなく、思想犯といい、弁をふるう。自分がだまして仲間にした者を首謀者として、思想と称して偉そうに理屈を言う。記者は預かったその過激派の腕章を焼き捨てたりとして、新聞社もクビになり、刑も処せられる。まえは女性に泣く男は情けないと言いながらも、たまたま旧友に会った居酒屋で男泣きする。
妻夫木聡、松山ケンイチ
★★★★
本当にキズついた者は男泣きする。思想をかざして立派に話す者が素晴らしいとは限らない。