脳男

バスが爆破され、子供が焼かれた状態で歩いているところから始まる。犯人のアジトに行くも、爆破され、そこには脳男と言われる男がひとり佇んでいた。逮捕して、女性精神科医のもとで調べると、痛みも感じない、感情のない脳だけの男とわかる。爆破犯は舌を切るという残虐な女としてそれ寄り添う女。女性精神科医を人質にとり、病院内で爆破を繰り返し、宣戦布告する。脳男を殺すことを刑事の後輩に爆弾を仕掛けて刑事に要求するも、後輩は自分から爆破を選ぶ。刑事に傷を負わされたが、脳男は爆破犯のところに向かい、何度も車にひかれるも死なず、最後は刑事が爆破犯を銃で撃って解決する。その後、女性精神科医が更生させた幼児殺人者のもとに現れ、殺める。お風呂の中に幼児が。精神科医の勝手な思い上がりの結果。人は変わらないものなのか。女性精神科医のもとに現れる脳男。唯一自分のために涙を流してくれたからお礼にと、初めて笑顔を見せる脳男。人は変わらないと思わせながらも、感情のない人間の中から感情も現れる、という深い内容。
生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ。

★★★★
協力的でありながらも、近寄りがたいものをもつ。痛みを感じない。なんか自分に重なる。脳で動いても人は好きになってくれないということ。