当クリニックではリハビリ施設も併設し、理学療法士が勤務しております。
脊椎のトラブルでいちばん多い症状は、おそらく「腰痛」でしょう。
では「腰痛」の人は、みんな病気でしょうか?
確かに怖い腰痛はあります。がんの転移とか、圧迫骨折とか、尿管結石とか…。
でもほとんどの人が病気ではないんです。
きちんとお話を聞いて、診察して、適切な画像検査(レントゲン検査、MRI検査)をすればだいたいの病気があるかないかはわかりますので、それを見極めるのが医師である私の最大の役目だと思っています。
病気がないのに、画像検査でも異常がないのに、「腰痛」がある方はたくさんいます(「非特異的腰痛」と言われます)。
これはほとんどがコンディション不良(筋力不足、柔軟性不足、姿勢不良、仕事などので過剰な負担…)です。コンディションを改善させるのは適切なトレーニングに他なりません。もみほぐしやマッサージチェアではないのです(気持ちいいので私も好きですが、あくまでも一時的な快楽に過ぎません)。
リハビリテーションとトレーニングの違いというのはあまり明確ではないのですが、用語はなんであれ正しい体の使い方、正しい体の鍛え方を学び、実践していくことは共通してるはずです。
なので少し厳しい言い方をすると「リハビリ室は安らぎの場所ではなく、体を鍛える場所」だと考えています。
そのためリハビリ室の内装コンセプトは「トレーニングジム」にしました。
待合室とは全くの異空間となっております。
いかがでしょう?
整形外科クリニックによくあるウォーターベッドや牽引の器械はありません。
当クリニックに一生通い続けて頂こうとは思いません。
高価な器械がなくても、クリニックに通わなくても、自宅で続けられるトレーニングを勉強する場所にしたいと思っています。
一時的な症状緩和ではなく、長く良好なコンディションを保つ方法を身につけて、きちんと卒業していけることを目標に、専門の理学療法士がリハビリをお手伝いいたします。