本日から色々な備品搬入も始まり、スタッフの顔合わせも始まり、少しずつ開院が近づいているのを実感します。
搬入作業の作業員さんから「狭窄症なんで受診してもいいですか?」と言われました。
やはり腰のトラブルのニーズの高さを改めて感じます。
「狭窄症」にも色々なタイプがありますので、内服治療でもタイプによって使う薬もその量も違いますし、手術が必要になるのも本当に色々な理由があります。
単に痛み止めを処方して、「何かあったらまた来てください」では何の解決にもなりませんし、また違う医療機関を求めて彷徨う方を生み出すだけです。
同じ病名でもひとりひとり病状は違います。
病状によってもちろん治療は違いますし、年齢、性別、職業、趣味・・・・それによっても治療のゴール、治療の方法は当然変わってきます。
「この病気=この薬」
科学では正解なのかも知れませんが、それで済むなら私の外来診療はとっくにAIにとって代わられています。
診療も間違いなく人間の営みです。
コミュニケーションのとり方によってはその薬の効果さえ変えてしまう可能性だってあります。
帯広名物の豚丼、とても美味しいです
牛丼屋より豚丼屋の方が多い街は、日本中探しても帯広だけでしょう。
私の大好きな豚丼屋さんは、いつ行っても店員さんがめちゃくちゃ元気です。
本当に美味しいです。
でも同じ肉を焼いて、同じタレをつけて、同じご飯に乗せて、テーブルに運ばれてくる、その作業を全て機械がやってたら、なんか美味しさが半減しませんか?
診療だってそういう要素が絶対にあるはずです。
科学は大事です。
科学を疎かにしていいという意味ではありません。
科学の常識から逸脱しないようにしながら、それに人間にしか出せない味を加えることが、日々の診療で大切にしていきたいことのひとつです。