大友啓史監督によるスリラー映画。出演は小栗旬、尾野真千子、野村周平。
<あらすじ>
雨の日だけに発生する猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自分をアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。刑事・沢村久志と部下の西野純一は捜査を進める。
最初の被害者はアパレル勤務の上原あけ美。二人目の被害者はニートの男。ふたりは、幼女樹脂詰め殺人事件の裁判員だった。沢村は嫌な予感に顔を曇らせる。彼の妻も同じ事件の裁判員だったのだ。
幼女樹脂詰め殺人事件の被告は、死刑を言い渡されたのちに自殺。犯人は事件の関係者と目された。裁判員は他にも多数おり、脅迫などを受けていた。そしてついに沢村の妻も犯人に奪われてしまう。さらに西野がカエル男に殺されてしまう。
相次ぐ失敗で捜査を外された沢村だったが、独自に銃を入手して単独で行動する。犯人はなぜマスクを被っているのか。そこで光過敏症の患者でクレーマー体質の男を探っていくと、霧島早苗が浮かび上がる。霧島の家に潜入したものの、沢村は逆に捕まってしまった。
犯人は沢村の妻と子供をすでに殺しており、ふたりの生首は冷蔵庫に入れられていた。その肉をミンチにして沢村に食わそうというのだ。沢村はカエル男を銃撃するも、なぜかそれは妻だった。生首は作り物だったのだ。
追い詰められた沢村であったが、犯人が外に出てしまい、陽の光で失神。事件はあっけなく幕を閉じる。
<雑感>
幼女樹脂詰め殺人事件の犯人もカエル男で、犯罪を作品と考える彼は、裁判員によって作品を台無しにされたと考えて裁判員を襲ったそうだ。そんな理由でかよって気がしないでもない。リベラルの邦画関係者が裁判員制度に反対しているのはいいとしても、これはちょっと酷すぎないかな? 裁判官でも同じだろ?
それに、沢村の生き残った息子も光過敏症であることが匂わされて終わるのだが、これも病気の人に失礼じゃないか? なんかいろいろ酷かったな。
☆2.6。映画はそんなに悪くない感じだったが、納得いかないところが多々ある。