「Fate/Zero」(2011年作品)第18~21話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:虚淵玄/TYPE-MOON、監督:あおきえい、制作:ufotable。

 

 

エピソード18 - 遠い記憶

 

南国の小さな島に暮らす少年、ケリィ。家に閉じ込って不思議な研究をしている父、そしてその助手であり大好きな女の子シャーレイ。シャーレイは少年に聞いた。「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」これは少年ケリィこと、衛宮切嗣の原点の物語である。

 

エピソード19 - 正義の在処

 

切嗣が選んだ『正義』は、まるで天秤のように代わりに大切なものを奪っていった。島を出てナタリアのもとで「狩人」として生きていく事を決めた衛宮切嗣は、様々な戦いの中に身を投じることになる。戦いの中で『正義』の残酷さに気が付きながらも、切嗣はまたナタリアと共に新たな戦いに向かう。

 

エピソード20 - 暗殺者の帰還

 

佳境に近づく聖杯戦争。その影響は、聖杯の守り手であるアイリスフィールの身体に影響を及ぼしつつあった。アイリスフィールのもとを立ち去る切嗣は、かつて久宇舞弥と共に戦場に立っていた時の様な 非情な表情へと戻る。一方、キャスターとの戦いで大幅に魔力を消費したライダーのため、ウェイバーはある場所へ向かう。

 

エピソード21 - 双輪の騎士

 

アイリスフィールを必ず連れ戻す、と舞弥と最期の約束を交わしたセイバー。アイリスフィールを連れ去ったというライダーを追い、決死の表情でV-MAXを走らせる。一方、切嗣はこの状況に疑問を抱き、別の角度からアイリを追う。そこで、ある真相を知る。

 

<雑感>

 

初見時のことだが、当初のルールが変わっていったり、ルールの盲点を突く描写が多いことが疑問だった。ZEROは、オリジナルとは脚本家が違うと知り、ルールの逸脱や盲点があることを指摘する描写の意味がわかった。同じ物語であっても、視点が変わると多くの矛盾点が目に付いたりする。

 

だから創作物は、作者が多視点で何度も推敲するか、別の人の考えを入れなければ完成度は上がらない。虚淵玄が、こうした捜索をしたことで、かなり世界観は深まった気がする。