中学校の話です。


「ちゃんと勉強してるの?」って、私が娘に対してよくかける言葉。


ふと思い出したのですが、娘がまだ小学校に入学したての頃だったでしょうか、母から「あなたには子どもの頃、一言も勉強しなさいって言わなかったわ。子どもを信頼してたから。」と言われたことがありました。


確かに私、母から勉強しなさいとは言われてないです。言われてないのは、父からもですね(父は単身赴任が長く、中高時代ほとんど一緒に過ごしていないのです)。


私の中学は地方の地元の公立校で、部活と遊びに熱中し、勉強はほとんどしてないです。塾は友達の付き合いで半年弱通って辞めました。学校の成績は中の上です。


高校は地元の中堅公立高校の「滑り止め」の私立校。中学のボリュームゾーンの子達が行く普通の公立校の滑り止めなので、高校進学後は公立高校に進んだ友達には会うのも気恥ずかしくなるくらいの学校でした。


高校に進学してからは一念発起して勉強しました。熱望する大学を見つけたからです。その頃はどうしてもその地で一人暮らしをしたかった。ただ、その願いは叶わず、結局別の地方の国立大学に進学することになりました。


そんな感じで進んできたのが私の人生ですが、振り返ってみると、確かに母はよく私に「勉強しなさい」と言わなかった。


まあ、高校生の時の私は、自分が熱中する目標のために勉強してただけですから、親は黙って見てるだけでよかったしょうね。ただ、中学の頃の私はそうはいきませんよ。


中学生の頃は学校が荒れていて、私も時にはヤンキー達とつるんで遊んだり、ここでは書けない悪いこともしました。中学生でアルバイトだってしてましたよ。そして稼いだお金で遊んでました。


あの状況でよく母は「勉強しなさい」とか「将来大学に行けなくなる」とか、息子に何も言わずにやり過ごせたよなって不思議です。「子どもを信頼してた」とも言っていたので、きっと大学以外の進路であってもいいと、子どもに委ねていたんでしょうね。


今の我が家の娘ペネは、当時の私に比べたら、中学受験の時から今の私立中学に至るまで、何倍も何倍も勉強しています。


それなのに母に比べて私ときたら、つい子どもに「ちゃんと勉強してるの?」と言ってしまうわけです。本当はこんなこと言いたくないのに。子どものことを信頼してないってことなんでしょうか?


一つだけ思うのは、私はペネを、ペネの学校の同級生達と比較してしまっているのではないかということ。ペネの中学は、ペネにはチャレンジ校だったので、どうしても娘より成績優秀な子が多いんですよね。


今成績が下3分の1以下に沈んでしまっている状況で、私は無意識にペネが他の子より勉強していないって、比較しまっているのかもしれません。


確かに他の子よりは勉強していないかもしれませんが、ペネ自身はよくやっている方ですよ。少なくとも昔の私よりは全然勉強しています。そこをもっと褒めてあげた方がいいのかな。


娘を信じる、信頼する。そんな気持ちを持った方がいいのでは。そんことを、もやもやと考えています。