以前からなんとなく気になっていた”千年万年りんごの子”という漫画を、昨日レンタルして、やっと読みました~


時代は昭和40年代くらいの日本で、印象としてはノスタルジックな民話風ファンタジーというか、少し現代的なお伽話というかんじでしょうか


出てくるキャラクターたちが、地道に日々働きながら生活しているのが素朴な絵柄で描かれていて、浮ついたかんじがなく落ち着いた雰囲気で、変に荒唐無稽とは感じさせない不思議な物語



捨て子だった過去から、自分の居場所を定めたい雪之丞と、りんご農家を継ぐため入り婿を探していた朝日


利害が一致し、お見合いから結婚に至った二人が、ぎこちないながらも徐々に距離を縮め、心を通わせるようになっていくなか、事件が起こる


因習や迷信、土着的な信仰が未だ存在する土地で(こういう設定わりと好きです  主にミステリー系で  ミステリーだったら、もっとバンバン物騒なことが起きてますね、きっと  あとこの漫画は、昔読んだ山岸凉子さんの不思議でちょっと怖い漫画に少しだけ似ている気がします)、途絶えていた神への儀式が偶然にも成立してしまい、その報いを受けて平凡な日常がだんだんと崩れてゆき、引き離されそうになる雪之丞と朝日…



2巻までしか読んでいないのですが、捨て子だった引け目から、嫌われないように周囲と馴染むようににっこり笑顔を貼り付けて、いつも遠慮がちに自分を抑えて生きてきた雪之丞が、朝日を大事に思うことによって自分からアグレッシブに動き、自己主張するように変化していくのが、なんか、ぐっときます



雪之丞が、ちょっとインテリ系なんだけど、どこかあか抜けなくてぬぼーっとしたメガネキャラなのもいいです


3巻はもう出ていると思うので、続きが気になります(でも、これが最終巻のようですね…♥akn♥



千年万年りんごの子(1) (KCx ITAN)/講談社

¥627
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余談ですが、メガネといえば、”本屋の森のあかり”という漫画がありますね


出てくる本と漫画のストーリーがうまい具合に融合して、その本を読みたくなっちゃう魔法がかかるような、とても素敵な漫画なのですが、二人の対照的なメガネキャラがいて、メガネスキーにはたまらない仕様になっているのです


本好きで本に埋もれて生きているような(こういう興味のあること以外は無頓着な不器用な専門バカってかんじ、いいですね)温和で優しい真面目メガネ杜三さんと、クールでシニカルなできるインテリ美形メガネの緑くん


もちろん、みんなちがって、みんないい(二人だけど、金子みすず風に言ってみた~うれしい・ピンクマ)のだけど、どちらかといえば、僅差で杜三派ですきらハート




本屋の森のあかり(1) (講談社コミックスキス)/講談社

¥432
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な~んて、脱線しすぎましたねアハハ・ピンクマ