足の悩みを解決し、100歳まで元気に歩ける身体作りをお手伝いするフットケア専門セラピスト
Hayashi
２０代の頃お話です。
台湾式足裏療法のサロンのオープニングスタッフ募集が目につきました。
未経験者も有料の講座があり教えてもらえるとのこと。
昔から生理痛や冷え性などあり整体はよく受けていましたし
薬に頼ることが嫌だったこともあり興味を持ちました
採用されて勤務しましたが、色々とありまして
（詳細は省きますが、店長の運転手や他の仕事の手伝いまでするハメに）
技術職だしこれも修行のうち・・・
とも思いましたが、技術はなかなか教えてもらえず
下働きばかり。
これが永遠に続いたら教えてもらえない！と思いなおし
人づてで別の先生を紹介してもらい
その先生に師事することになり
温泉ホテルで勤務することになりました。
温泉ホテルの仕事は完全歩合制
制服も使うクリームも自分持ち
師匠の下で働いていますが、完全な個人事業主です
「時間の都合がつくから子供が出来てからもいいよ」
と師匠から言われていました。
子供が産まれても出来る仕事をしたかったので
このキラーワードに惹かれました
暇な時間は練習しあったのと
仕事終了後に温泉に入ってから帰っていたら
クーラーですぐ体調を壊し
夏でも厚手の靴下を履いて寝るほどの
重度の冷え性が治りました
生理痛も 毎月激痛で
１ミリも動けないこともあったけど
激痛になる日がかなり減ってきました
私の祖父も温泉旅館で勤務し始めたら
弱かった身体が丈夫になったそうです
足裏には全身の反射区と呼ばれるものがあり
刺激することで自然治癒力も上がり
体質改善できたんです！！！
もう一つの理由は
人にほとんど言ったことはないし
公開することに勇気がいる内容です。
新卒で就職した時の話になります。
ハラスメントやイジメを受け
ある時急に
「ありがとうございました」
が言えなくなってしまいました。
接客業なので致命的です。
言おうとすると
喉が詰まる感覚になり言葉が出てこなくなり、身体全体が固まってしまいます。
無理に声を出そうとすると
「あ・・・あ・・・」
と言葉が出ません。
はじめに「どうも」を付けて「ありがとうございました」なら
不自然ですがなんとか言えることがありますが
言い始めるまで時間がかかったり
言うタイミングが近づいてくると
うまく言えるか不安になり
顔もこわばってきて
かなり怖い人に見えたでしょう。
今ならインターネットという便利なものがあり
これがどのような症状なのかどんな病院に行けばよいのか
調べるのは簡単ですが
当時はインターネットは普及しておらず
調べることも出来ず、誰にも相談することが出来ませんでした。
「私はおかしい」と自分を責めて
職場でばれないように 騙し騙し働いていましたが
「あの子、ありがとうございましたって言ってない」
一人のスタッフに気づかれてしまって
もう終わった・・・と思いました。
その時も誰にも相談できず、
別の理由を言って退職しました。
「石の上にも三年なのに」「堪え性がない」
「甘えている」
色んな人に色んなことを言われました。
そのうち、インターネットも普及してきて
病院やカウンセリングのできる場所を探して相談しましたが
うまくいかず
何年も苦しんでいました。
そのうちの一つの病院では
「勘違いじゃないのぉ～」
と言われ、涙が止まらなくなったこともあります。
数年が経ち、最初に書いたオープンしたてのサロンに勤務し始め
お客様が全く入らない日々が続き
自分なりに試行錯誤してチラシを作ってみたり
近隣のお店に置いてもらったりなど必死にやっていました。
ある時、お客様が初めて来店し
「ありがとう〜。気持ちよかったわ」と
喜ばれながらお金をいただいた時
「ありがとうございました」
ひとつも澱むことなく、スルッと自然と口から出てきました
【言えた
！！！！！】
こみ上げるものがありました。
自然に言えすぎて嬉しさより驚きの方が大きかったです。
この瞬間の感覚 その時の風景
二十年以上前の出来事ですが
忘れることはできません
そこからは、数年間の苦しみは何だったのかと思うほど
すんなり自然に言えるようになりました。
私にとって人生の重要なターニングポイントといえる出来事でした。
同じ症状の方がこの仕事についたら
改善するわけではありません
なんで改善したのかなと考えると
自分がしたことで 直接喜ぶ姿が見られて
感謝されながらお金をいただける
自分を認めてもらえたような感覚…？
自己肯定感が低いから、なおさら響いたのかな？と思います。
そんな事もあり
この仕事は私を救ってくれたかけがえのないものです
なにこの話？馬鹿じゃないの、なんて思われるかもしれません。
でも本当のことだし、本当に救われました。
私はセンスがない
！
向いてない！
など悩んで、この業界から離れたこともありますが
やっぱりやりたくて戻ってきてしまいます。
最近は
向いてるとかセンスとか合うとか関係ない
私はこの仕事が好き！
私がしたいからする！！
という気持ちだけでやっています
この業界は 自分が健康なら
定年もなく 何歳でもやれる仕事。
やりがいも 楽しさもある。
素晴らしい仕事に出会えて
ステキなお客様や仲間との出会いもある。
この仕事に巡りあえたことに感謝しています✨✨
