《共産主義は本当に実現不可なんですか？大学生で政治について色々と勉強してるのですが、正直今の資本主義よりも共産主義の方が魅力的です。（共産主義の一党独裁はのぞいて）
まあ一党独裁を除くと定義が分からなくなりますが、完全に平等に近い社会が僕の理想郷です。でも結局ソビエトの崩壊によって歴史が資本主義の勝利を証明しましたよね。
ですがマルクスのいう共産主義とソビエトの共産主義は違う気がします。
マルクスは資本主義が究極的に熟して共産化した国のことを言ってますが、ソビエトは違いますよね？でもそもそもマルクス理論が間違いで、人間に闘争本能がある以上、資本主義が理にかなってるのでしょうか、悔しいですが。
まだ尻の青いガキなので、知識のある方、それに関した本を知ってる方教えて下さい》https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12208052942
平等は、共産主義の要件じゃないんですよね。少なくとも、マルクスは、「権利は、不平等でなければならない」と言いきっています。（ゴータ綱領批判）
勿論、支配ｰ隷属関係の否定という意味での平等については、その意義を極めて重視しています。
ゆえに、所有の平等が斥けられ代わりに労働の自律性、自発性が追求されるのです。しかも孤立的な労働ではなく集団的な労働の中でも個々人の自由と自律をいかに実現するかが共産主義の真の課題なんですよ。
マス･コラボレーションとかピア･プロダクションていうのは、実は、マルクスが遥か昔に課題として提起していた事柄なんですよ。
勿論、支配ｰ隷属関係の否定という意味での平等については、その意義を極めて重視しています。
ゆえに、所有の平等が斥けられ代わりに労働の自律性、自発性が追求されるのです。しかも孤立的な労働ではなく集団的な労働の中でも個々人の自由と自律をいかに実現するかが共産主義の真の課題なんですよ。
マス･コラボレーションとかピア･プロダクションていうのは、実は、マルクスが遥か昔に課題として提起していた事柄なんですよ。
《ですがマルクスのいう共産主義とソビエトの共産主義は違う気がします。マルクスは資本主義が究極的に熟して共産化した国のことを言ってますが、ソビエトは違いますよね？》
上で書いたように、そもそも目指しているものが違いますし、ご指摘のようにマルクスが、資本主義内部にその萌芽を発見した将来社会と、いわゆる「現存社会主義」とは成立の要因もまったく違います。
一言で言えば、とは、資本主義化が遅れている国が、急速に資本主義化を達成するために必要な仕組みだったのです。だから、ロシアも中国もベトナムも現に資本主義化しているのです。
このことは、マルクスの書いていることを素直に読めば、理解できることです。「現存社会主義」の体制転換は、むしろマルクスの正しさを証明しているのです。
