機械設備のアソシエーション的使用 | 草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!

機械設備の資本主義的使用の裏返しとしての、アソシエーション的使用の可能性を考えてみた。生産関係がアソシエーション化されれば、以下のことが実現されるというよりも、アソシエーション的生産関係を形成する目的が、以下のような事柄の実現を目指してことであると、理解すべきだろう。つまり、アソシエーション社会の形成というプロジェクトの目指すべきものの一部として以下の諸点を挙げることができるのである


アソシエーション的生産関係(人格的連合関係)においては、生産の目的は自発的に協働する労働者たちが自主的に話し合いを通じて決め、共有する目的である。各労働者は自分の決めた目的のために機械設備を操作・運転するのであるから、彼らはもはや機械によって支配されることはない。


機械設備の導入によって、熟練や筋力が十分には備わっていない労働者でも作業ができるようになる。資本主義では、機械設備のこの効果は、相対的に高賃金の成人男性労働者を解雇する手段となったが、アソシエーション的生産関係においては、他人の労働力をできるだけ安く買って、それをできるだけ多くの労働に転化させて剰余価値を取得しようとする資本家は存在しないので、労働意欲と必要最小限の労働能力とを持つ人々が、性別、年齢、障害の有無にかかわらず労働に参加できるようにすることに機械設備の効果が役に立つ。


機械による生産力の向上も、資本の自己増殖の手段ではなく、労働時間を短縮し自由時間を拡大する手段として役立てられるようになる。機械の運転速度等も必要最小限の労働能力を持つ人たちに合わせられるなどして労働強化の傾向も見られなくなる。




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