1 労賃の第1の基本形態・・・時間賃金〈労働1時間当たり~円〉
この1時間あたりの賃金額〈~円〉を時間賃率、略して賃率と呼ぶ。時間賃金を採用する企業では、賃率×1日の労働時間= 1日の賃金となる。
☆ (時間)賃率の客観的根拠(p.186)
賃率は次のようにして決まる。
時間賃率=労働力の日価値(v)÷労働日の長さ(時間)
まず、その社会のその時点での労働者が平均的な生活水準で生活を営むための費用によって労働力の日価値(生涯生活費÷現役労働日数)が決まっている。そして、労働者は1日に何時間働くにせよ、1日の労働時間の間にこの日価値を稼がなくてはならない[1]。賃率もこのような事情に基づいて決まってくるのである。つまり、労働力の日価値がまず決まっていて、それに基づいて時間賃率が決まってくるのである。
(∴1時間の労働が生み出す価値=1000円)
【仮定2】労働力の日価値=必須価値(V)…4時間(=4000円)