マルクス派アソシエーション論の基本概念 Vol.8
生産関係とは
人間は、生産過程において物を生産し、それを分配し、消費することによって、生産物すなわち生産や消費の手段・対象としての非有機的身体を生産し、自分自身の肉体(有機的身体)を生産している。そしてさらにこうした一連の活動を行うための人間同士の結び付き(人間関係・社会関係)を生産している。言い換えれば生きて活動して行くために必要な物質的な諸手段を生産することは、それだけのことではなく、結果的に人間自身の肉体や社会関係までも作り出すことになるのである。マルクスは、このような生産物、肉体、社会関係の生産を生活の生産と呼び、生産によって作り出されるとともにその中で生活の生産が行われもする社会関係のことを生産関係と呼んだ。
生産関係のタイプの違いは何によって決まるか
生産関係には、大きく分け…続きを読む