少し前のことになるのであるが、9月26日に、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、政策金利の誘導目標を0.25%引き上げ、年2~2.25%にすることを決定した。それと同時に、2020年に利上げを打ち止めにする可能性をも示唆した。このばあいには、金利は3.25~3.5%という程度にとどまることになる。
これは、従来の金利の引き上げと比するならば、きわめて低い水準である。このことは何を意味するか。
国家独占資本主義という形態をとる現代帝国主義経済は、その国の政府が基本的には金融緩和政策をとりつづける以外にない、という状況においこまれている、ということを、…続きを読む