梅田望夫さん の「ウェブ進化論」を読んで、イマイチよくわからなかったアソシエです。

でも、「ウェブ人間論」はすごく面白かったです。


読み終わった今、その理由を考えてみると、


「ウェブ進化論」で、「Webのあちら側」と「こちら側」との対比が、「あちら側」からのみの視点で描かれていたために、梅田氏の論調があたかもファンタジーかダークサイドであるかのように思えてしまったからかもしれません。

その点、「ウェブ人間論」は、"梅田氏@あちら側にシンパシーを感じている"と、"平野氏@あちら側がよくわからないために、ごく良識的な懐疑心を持っている"というお二人の対談だったから、どちらの意見・疑問にも非常に納得でき、非常にリアルに感じました。


梅田 望夫
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる



梅田 望夫, 平野 啓一郎
ウェブ人間論

「ウェブ人間論」の中でも、ひときわリアルだなーと思ったのは、梅田氏が社外取締役をつとめている「はてな」という会社のことです。

取締役になるための通過儀礼として「スターウォーズ」のDVDを全巻見てくれって言われたんですから(笑)。<中略>我々の議論の中には、必ずアナロジー が出て来るから、一緒に経営をやってく上でこれを全部見てくれないと共通理解が出来ないからと、全部見るように言われたんです。


これを読んで、この世代はガンダムじゃないんや、と笑えました。
「スターウォーズ」と言っても、私が見てた「スターウォーズ・トリロジー」ではなく、「エピソード1・2・3」なんだろうな、と思うと世代が違うよね、と思ったりして。


あと、

梅田:「逆に、商品名みたいな新しい言葉を思いついたときは、検索で引っかかってほしいと思う場合もありますよね。そのときは、空いてるスペースを探すという方法があります。僕は自分の本のタイトルを、グーグルで空いてるスペースから探してつけるんですよ。『ウェブ進化論』も空いてたんです。

これも、すごくリアルですね。

この話だけでないんですが、ここ最近、共通認識を持ったキーワードを記号のように多用することで、相互理解を図ることがよくあるように思います。
正に、「ウェブ人間論」で梅田氏が言うところの、

検索エンジンなどのテクノロジーが人間に変容を迫る


なのかなーと。

インターネットというのは、膨大な知の集積、巨大なデータベースシステムでもあります。
それにかなりの部分関わっていると、利用する側にも「上手に効果的に利用する術」というのが育ってきます。
それが、「運用」というものなのですが、「運用」というのは「システム」と表裏一体なわけで、影響を受けずにはいられない。
考え方、仕事の進め方も、変更の難しい「システム」よりも、変更が可能な「運用」が変化をする-というのは自明です。

キーワードで空いてるスペースを探す、というものは、まさしく「運用」であり、キーワードで相互理解をはかろうという意識は、相手をまるで検索エンジンと見立てて、そのキーワードを入力したら、どんな結果が返ってくるかをみて、「理解できる」「理解できない」を判定するのを、無意識でやっているんですよね。


とまあ、このあたりのことを考えながら、
かなり以前にポストモダン とかニューアカ ブームというのがあって、浅田彰という人が、「記号論」 というのを流行らせ、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」というのにも非常にはまったなあ・・・と、ネットを徘徊していると、いろんなものを見つけました。
過去、一瞬だけハマったことがあるのですが、今はキーワード状態です。
思いつくままに連想し、ググったんですが、関連がどの程度あるのか、わかりません。
また読んでみようかなー。


【ネットで見つけたもの】

初心者のための記号論

「シソーラス」

ウラゲツ☆ブログ:「ニューアカ」系図におけるリブロ池袋店全盛期


近藤 淳也
「へんな会社」のつくり方



20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
スター・ウォーズ 新コンプリート・セット (Amazon.co.jp仕様)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐

ワーナー・ホーム・ビデオ
薔薇の名前 特別版

浅田 彰
構造と力―記号論を超えて