パワハラ、セクハラ、カスハラ、モラハラなど、今では多くの行為がハラスメントと定義されています。

職場の風景も変わりました。かつては課長のデスクで立ちながら叱責されるシーンがありましたが、今はそれも見られなくなり、社内での罵声や怒鳴り声も減少したと感じます。(ただし、ブラック企業の存在は依然としてありますが…)

学校も、いじめや体罰に対して注意を払うようになりましたが、それは決して悪いことではありません。

しかし、人が集まる場所では必ず衝突が生じます。育った環境が異なれば、物の見方や価値観も異なるのは自然なことです。意図せずとも、ある行動が他人を怒らせることもあり、感情を読み取るのが苦手な人は「なぜ彼は不機嫌なのだろう?」と疑問に思うでしょう。

自分にとっては理不尽な扱いを受けていると感じ、傷つくこともあります。「もう嫌だ、あの人がいるから会社(学校)に行きたくない」と感じることもあるでしょう。

本来、人間は傷つくことで気づきを得て、自己の人格を築いていきます。(傷つけることも傷つくことも、人としての生活の中で起こります)

傷ついたときに親の慰めや優しさに気づいたり、友人から新しい考え方や見方を学んだりします。

悲しい時や苦しい時に他人の優しさに触れて気づくのも、人間であるからこそです。

そして、傷つくことが必ずしも悪いことではないと理解すると、考え方が広がり、人として成長していくのです。