道長は権力の闇には囚われてませんね。
一条天皇にも筋を通し、
引き立ててくれた姉にも、昔からの友にも便宜を図らず、
何より伊周の言いがかりも颯爽といなす。
やだ…カッコいいじゃない…と思った女房絶対増えたと思う!
さてまひろにも変化が。
前回の宋の科挙制度の話を聞き、新楽府を取寄せ模写してました。
いとに「そんなことより婿取りを」とチクリチクリされても、自分のパッションに正直になった彼女は少し成長したのかしら。
女が賢くてもとは言うけれど、まひろが賢いからこそ、
ききょうがまひろの家を訪れ、中宮様にお繋し、
結果渡ってきたお上と話せるようになりました。
普通に考えて、天皇と直接話せる身分ではなく、それはこの後つるんでくる伊周の言ってることが正しいわけだけれど。
まあ史実じゃないけど紫式部が主人公の大河としてギリギリセーフなストーリー運びだなーと思いながら見てました。
この時の一条天皇と定子も会ったらすぐ()しててまひろが凍りついてましたけど、
この2人も必死なんだよね、若い2人と言われてしまうから、せめて皇子をもうけられればそれは自分の周りにとって幸せな結果となる。
別に盛りのついた獣というわけではなく、「重いお役目」と言ったききょうが優しい。
まひろは一条天皇に「私には夢がある」と言い、科挙制度のことから身分が低くても優秀なれば政に参加できるようになるといいなと伝える。
まひろの場合、身分が低くて女のために政に参加するのはほぼ絶望的なわけですが、
彼女は夢を見るのです。
それをいちばん偉い天皇に言っちゃうところが空気の読めなさでもあるわけだけど、
一条天皇が微笑んでたのがほんとこの人若くても聡明なんだなーと切なくなりました。
一条天皇と定子様…お雛様のような2人なのにね。
あとは前回書かなかったけど倫子様と倫子母のゴッドマザーとしての心得引き継ぎワロタ。
左大臣殿ハゲ出来てたんだねw
家の悩みを夫に言わないというのは今にも通じるのかもねー。
うちはツーオペなのでめちゃくちゃ話しますが。
倫子様、wikiみたらめちゃくちゃ長生きなのよね、しかも当時としては結婚遅めだったのに、子沢山なのよね…すげーよ、道長の陰に倫子様ありよ。
まひろの話が一条天皇から道長に行き、為時パパン久々に任官and昇進!
まひろの家どうやって生活してたんだろうと不思議で仕方なくいやむしろそこを描いてくれよと思わなんでもないですが、良かったですね。
やっぱり上の人とはよしみをもてたらもつに限りますね。
そしてやさぐれふてくされ伊周と焚きつける隆家のアホバカ兄弟(酷)。
中の人が美しく品があるだけ行動が下劣で醜悪なのよね。
参内しないし、ついに帝にまで「皇子ー皇子ー」と言い出すし。
ストレスが妊活にはいちばん良くないというのに!!!
そしてラスト、伊周の想い人に他の男が忍んできた(実際は違う妹)と勘違いして矢を放っちゃうしさ…相手久々の花山院じゃないっすか!
愛しの亡くなった女御様の妹に忍んできてたのね…って面影を女性の親族に求めるの完全に光源氏じゃん。
そして六条御息所と葵の上の場所取りのいざこざのモチーフかしら。
男女逆転してて上手いなー。
来週すごい勢いで中関白家が没落してて、お、おう…座敷わらし逃げ出したんかなと思うレベルです。
定子様の悲愴な顔がつらい。