アパートのファザード部分、造形現場の続きです。
造形用モルタルは1~5㎝の厚みで塗り付ける事ができ、乾燥が始まってから硬化までの時間が長いのでカーヴィングする事を
目的として作られています。
通常のモルタルでは厚みをつけるとダレてきたり、硬化が始まると短時間で固まってしまいます。
この硬化するまでの時間帯の中にこの作業、硬化寸前にこの作業、と表情を作りだすタイミングがそれぞれにあるんです。
難しいタイミングの作業が今回の制作にぎっしり詰まっています。
たとえばこの定木すり。
真四角の造形にはまっ平らに最初から塗り付ける事はできないので定木といわれるものを当てがって
不陸のない平らな状態まで削っていきます。
タイミングが早いとうまく削れない、モルタルが剥がれてしまう、遅いと削れない状態になってしまうので
経験がものをいう工程です。
モルタル造形は自然にできた石や岩、木などを作るより、人の手によって作られたような人工的な物のほうが難易度が高いのです。
そしてこの蛇腹引きという技で作るモール部分。
なんといっても今回は左右対称シンメトリーにつくる必要もあるので量のわりには時間がかかります。
まっ平らに削ってから柱部分にレリーフを今回はフリーハンドで作っていきます。
さらに左右対称にするために反対の柱はレリーフは逆向きに描く必要があります。
雨続きの天候が続いた後の恵まれた天気だったのでカービング作業は時間との戦いでした。
とりあえずカービング終了です。
次は着色作業に入ります。
モルタル造形、モールテックス、
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