今朝のFMON THE WAY ジャーナル ~高野孟のラジオ万華鏡~』。全国から客を集める"クリーニングの駆け込み寺“というキャッチフレーズで注目され、独自の洗浄手法を「ケアメンテ」と呼ぶ株式会社ハッピーの橋本英夫さんがゲストでした。



クリーニングといえば、白洋舎、ホワイト急便が大手。最近ではインターネットショップ(宅配クリーニング)の「三共ドライクリーニングなども出てきているようですが、この業界も寡占化しつつある印象があります。


アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-ケアメンテ

そんな業界にあって、まさにニッチ戦略で成功しているのが橋本さんの㈱ハッピー。そのコア技術は、鴨川の流れにさらして仕上げる京友禅の技法にヒントを得て2006年に開発した「無重力バランス洗浄技法®」。この技法の特許は日本だけはなく、アメリカ、韓国、ロシア、オーストラリア、台湾などの諸外国にも及んでいるとのこと。



無重力バランス洗浄技法®」は次のようなものです。



シルク100%の京友禅は、染め終わった後に鴨川の流れにさらします。機械的な力を加えず、流れに任せて洗うため、生地にダメージを与えることはありません。同様の洗浄技法を開発すれば、衣類をいためることなく洗浄できると考えたわけです。



2011年04月12日のブログ|Takashima Blog

http://ameblo.jp/taka4ma/day-20110412.html



この㈱ハッピーは、本社が京都府宇治市。設立2002年、年商2億円、従業員数25人という典型的な中小企業。そして、その経営戦略はまさにベンチャー企業のお手本のようなものです。同社のことはテレビ東京「カンブリア宮殿」でも取り上げられていました。


アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-橋本英夫

店舗なし!それでも全国から客を集める"クリーニングの駆け込み寺"
京都・宇治市に「クリーニングの駆け込み寺」とよばれる会社、ハッピーはある。通常のクリーニング店のような直営の店舗は持っていない。客は衣類を直接ハッピーに送り、ハッピーが洗濯して客に送り返す仕組みだ。工場には、通常のクリーニング店では断られるような汚れのひどい服や特殊な生地を使った高級ブランド服が集まってくる。



驚きはその価格。ワイシャツ1枚6000円!ジャケット1枚7000円!それでも客が支持する理由は、どんなシミや黄ばみも落とすハッピー独自の洗浄技術にある。一般的なクリーニング店ではスーツやセーターなど型崩れしやすく繊細な素材を使っている衣類はドライクリーニングで洗うのが基本だが、ハッピーではそのほとんどを水で洗ってしまうのだ。



お気に入りの服を、長く着てもらいたい――それが橋本の信条だ。「早くて安い」クリーニング業界とは真逆を行くハッピーのビジネスモデルを、橋本自身は「ケア・メンテ」と呼び、クリーニングとの差別化を図る。橋本は言う。「これはクリーニングの革新、という甘っちょろいものではなく、革命や。」



そして、村上龍さんはその編集後記で次のように述べています。



「魂の宿る衣服」
衣服には魂が宿っている、橋本さんはそう考えている。
だから、ハッピーが提唱する衣服のケアメンテは医療に似ている。
単に洗うのではなく、衣服の機能美を総合的にメンテナンスするのだ。
だが、魂が宿る衣服は基本的に高価だ。サービス業は、中産階級の没落により
変化を求められている。低価格競争を勝ち抜くか、富裕層を狙うか、
新しい価値観を提示するか、選択肢は少ない。戦略のない中途半端なサービスは、
いずれ淘汰されてしまうだろう。



カンブリア宮殿【ハッピー橋本英夫クリーニング】詳細情報

http://topicsnow.blog72.fc2.com/blog-entry-2829.html



『サービス業の底力』 ハッピー社長・橋本英夫: KOH's VIEW

http://kindofhot.cocolog-nifty.com/koh/2009/05/post-591f.html



クリーニングの駆け込み寺ハッピーケアメンテサービス(R)クリーニングケアメンテ

http://www.kyoto-happy.co.jp/



橋本さんのビジネス戦略には学ぶべき要素が詰まっています。伝統技術の再生から生み出した独自の技術、最高級のサービス、高価格体系、特許取得網、無店舗スタイルetc。そして、トップである橋本さんは一般の人々への洗浄伝授も無償提供され、業界や日本人の生活スタイルへの提言のために著作も上梓されていますよ。




「捨てない」生き方/橋本 英夫
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