夏休みに入りました。子どもたちは自由を謳歌し、お母さんたちはしばし自由を束縛される我慢の時期。そんなシーズンに活躍の場を広げるのが「世界一受けたい授業 」などでお馴染みの米村でんじろうさんでしょう。



米村でんじろう1

米村でんじろうさん(本名・米村 傳治郎1955 2月15 -)は、大学に入るのに三年間を費やしたものの、大学での授業に興味を失い意欲をなくしますが、教育実習先の学校(だったでしょうか?)である日、実験の重要性に目覚め、大学院にあがります。東京学芸大学 大学院 理科教育専攻科卒業後、学校法人自由学園 講師 都立高校 教諭 を勤めました。


その後、広く科学の楽しさを伝える仕事を目指し、19964月独立。同年「強力なりサイクル電池の発明」で、第1回科学技術体験活動アイデアコンテスト・科学技術庁長官賞受賞され、1998年、第1回科学技術普及啓発功績者として科学技術庁長官賞受賞をされ、NHK「オレは日本のガリレオだ!?」に出演、話題を呼ぶことになります。



米村さんはサイエンスプロデューサーであると同時に、従業員14名(パート・アルバイト含む)を抱える有限会社米村でんじろうサイエンスプロダクション(1998年設立)の代表取締役でもあります。事業内容は、科学実験等の企画・開発、各地でのサイエンスショー・実験教室・研修会などの企画・監修・出演、各種テレビ番組・雑誌の企画・監修・出演など。きっとその存在はオンリーワンですね・


3E

有限会社米村でんじろうサイエンスプロダクションの掲げる企業理は「3E」。[3E]は、E ducation , E ntertainment , E xperimentの頭文字をとったものであり、Education(=教育)Entertainment(=楽しさ)を繋ぐ掛け橋としてのExperiment(=実験)をプロデュースしていく、という理念を表しているそうです。会社概要には次のように謳ってあります。



「科学というものの魅力は受験勉強しただけでは十分にわかりません。当社では学べるだけでなく面白く、面白いだけでなく学べる実験が盛りだくさんの、サイエンスショーや実験教室を多数行っています。それにより子ども達の創造力を伸ばし、成長の手助けをするとともに、科学の持つ不思議さ・楽しさを幅広く伝えていきたいと考えております」。



「サイエンスプロデューサ」という職業も新しければ、この「3E」も新たなビジネスモデルのコンセプトだといってもいいでしょう。何気なく茶の間で愉しんでいる米村さんのパフォーマンスも、よく考えてみると彼のアントレプレナーとしての能力が十分に発揮されたコア・コンピタンスなんですね。この辺、先日取り上げたサカナくんとよく似ています。