新。アルトサックス松井宏樹(まついこうき)の部屋 -131ページ目

日曜の午後

野球は深い。
僕は一切プレーしたことないので、プレイヤーはもっと深みを知っているんだろう。

ひいきのチームがあると、勝ち負けに感情移入しがちだけど
純粋に試合だけをみると、そのイニング、その打席の対戦の結果が
即興演奏に通ずるものがあるような気がした。

もちろん力の差がプロ対高校生みたいに歴然としていたら参考にはならないが
トッププロ同士の一打席はハラハラする。
2アウト満塁だとして、
バッターはなんとかセンター前に、基本に忠実に打とうとする。
狙い球をキャッチャーに悟られないように、繰り出されるボールに柔軟に対応する。
ピッチャーはキャッチャーと協力してなんとか抑えようとする。
球種、コース、時には牽制球をはさんでバッターの打ち気を外そうとする。

両者とも死力を、万事を尽くして(上記の事柄なんてほんの一部に過ぎない)
各々の目の前の状況を開こうとする。

各バッター、ピッチャーにはもちろん特徴があって、その対戦の組み合わせで
勝負の展開は幾通りにも広がる。

拮抗した者同士がぶつかった結果は、バッターだろうが、ピッチャーだろうが
どちらに転んだっておかしくはない。打たれたからといって
いつもピッチャーは責められない。むしろいい勝負を見せてくれてありがとう
とでも言いたいくらい。



勝ち負けの結果を導くための、勝負の"内容"がなんだか
バンドがコミュニケーションしあって音楽を作ろうとする"過程"に重なった。

対戦と協調である二者は一見すると交わりそうにないが
なんだか同じように思えてならなくなったのでした。






こういう音楽が公式行事に違和感なく溶け込むのがすごい。
というか、普通のことと思うべきか。
日本もこうならないかな、、、




文句がつけられない