消えた数だけの罪
残された数だけの業
世に憚れた御霊は
常世を虚ろにさ迷う

夕暮れが美しくとも
死した御霊には関係ない
死を連れた風が吹き
新たな贄を探してる

死した御霊は更に死に
捻れた傀儡の糸のように絡み
深く刺さった破邪の剣が
膿を掻き出すように抉る

呼び覚ませ
飢えた生に縛られた愚か者よ
呼び止めろ
不遇の政に繋がれた成れの果て

行く先々に開かれる
二つの道を標す扉が
常に選べと迫っている

許されざる罪の償い
あなたは返せているだろうか

繰り返される連鎖
黄泉路へ片足を突っ込んでいる

静まる世界で御霊は求める

崩れた器を探す旅は続く