誰にも言えない
隠された真実の扉
張り巡らされた狡猾な罠が
行く先々で待ち構える

知って何を望む
自らの業か
自らの非か
受け入れられるか
それら全てを

いつまで縋る
過ぎた行いは捨てるのに
愛したものは捨てない
見苦しく無様である

知った真実は真か
誰も知らないものである
己が信ずるものは偽りか
知っていても真とは限らない

闇に葬られし虚偽もまた
真を含んで閉じられる

開閉が繰り返されど
真の扉まで程遠く
近寄っては離れていく
打ち寄せる波のように

僻んだり臆することはない
立ち止まって繰り返される
醜い行いの数だけが増えていく

足枷は解かれることはない
積んだ罠を避けながら
真探しの旅へ出る

終わりのない底無しが
手招きして待っている

縛られた情が離さない

真を照らす鍵だけは