岡山県の著名刀工、備前長船祐定

 

 

斬れるので有名で、戦時中でも非常に人気があった刀だと聞きます。

 

しかし、斬れると評判の祐定も実は「桑名産」の祐定が数多く含まれていたのだろうと僕は思っています。

 

 

 

 

桑名とは「その手は桑名の焼き蛤」な三重県の城下町です。

 

村正の地元として有名な街ですが、幕末頃のこの町は贋作日本刀の産地として有名だったそうです。

 

 

江戸時代は、桑名から熱田神宮迄の区間は海路で移動していました。

 

 

そのため天候が悪いと何日も足止めとなり、その間に贋作日本刀を打ってもらい旅の土産としたそうです。

 

 

 

 

 

幕末頃になると、食い詰めた水心子派の刀工や、月山派の刀工が桑名に集まり、当時人気だった「末備前」の偽銘刀が数多く作られました。

 

さすが水心子派、月山派で斬味は優れたそうで、幕末に京都に上る浪士や、地方下向して武装化を進める農兵隊の装備として重宝されたとか・・・

※薩摩藩が指南に入ったとも聞きます。

 

 

 

 

と前置きが長くなりましたが、桑名打ちっぽい「祐定」を格安で仕入れる事ができました。

 

 

 

しかし、どうも肌は末備前っぽい・・・

銘ぶりは可もなく不可もなく・・・

 

反りが無く寛文新刀のような体配だが、反りが伏せられた末備前は良くみかける・・・

 

 

念のため、鑑定に出してみよう・・・

 

 

 

もし、NGなら試斬用で販売するかな・・・