箱庭vol.2
久しぶりに来たのに、いつもみたいに普通に入り、たんたんと作る…50分…

私<なんかあった?>
Ch「べつに…」
私<学校は、嫌なこととかないの?>
Ch「ない」
私<クラブは続けてるの?>
Ch「うん、やってる」
私<嫌な先輩とかいらんことしてくる子とかないの?>
Ch「ない」
私<そうか、ならよかった。ちょっと元気ないなと思ってね。>
Ch「そう?そんなことないよ。」

中学生の男の子との会話。
会話にはでてきませんが、箱庭では周りに幾重にも守りを作り、自分の居場所を心地よくしようと居場所作りの作業が見られます。

箱庭からは、自分で自分を守らなきゃならなくなるような環境の変化があったのかなと思いながら話してました。



子どもさんのあと、お母さんがチェンジして入室して来られ、泣きながら、次のように話されました。

Mo.「年末に引越しをして、それまで母子寮で暮らしてきて、いろいろトラブルもあったけど、顔見知りの隣人たちや指導員の先生方に守られて来たのに、いきなり、普通の府営住宅で、とても心細く、子どもも学校に行かなくなり、部屋にこもってしまった、私のせいだ…」と。

私 <引越しを中学入学の時期からずらしてされたのはとてもいいこと。新しい環境に慣れるまでにはやはり不安がある。まずはお母さんが、そのお部屋に馴染むことが大事。子どもさんは、部屋にこもってるけど、何にもしてませんか?きっとお部屋作りをしてるのではないかと?>

Mo.「はい、ゴソゴソと片付けや配置換えをしています。」
私「自分の居場所作りをしっかりされているよ。学校、学校と思わないで、今はゆっくり巣作りをしましょう。>

…この後、ドクターコパ先生の風水カラーとか話しながら、お部屋の配置やカーテンの色なんかを一緒に考えてるうちに、お母さんは、楽しくなってきた!と笑顔に♡

コパ先生、すごい♡…余談ですが…

この親子は数年前に両親の離婚に伴い、逃げるように母子寮に隠れ、学校もいきなり変わり、その中で不登校から、カウンセリングに来られたケースです。
今までに十分親子で戦ってきたので、このようなアドバイスとなりました。

私は基本、学校を休んでる子どもに、特に初期段階で登校刺激をするなという意見には賛成しません。

まずは、学校は行くもの!
ルールは守る、親はルールを守らせる。その攻防を本気でしてから、なんです。カウンセリングが入るのは。。。

でもこの男の子の箱庭
お花がいっぱいで、決して行き詰まった感じはないでしょう?

居心地のいい居場所を作ってるんですねー。

そんな話を一昨日は、大阪の小児科の先生方への講演会でしてきました。