◆11日大田市で「待ちに待ったアルツハイマー病の薬と認知症予防について」と題し、順天堂大学客員教授の田平武さんの講演がありました。認知症は明治時代は「痴狂」、大正に入り「痴呆」、有吉佐和子の恍惚の人から「恍惚」へ、認知症は差別用語であることから「認知症」に改めいまに至っています。アルツハイマー認知症はアミロイドβというたんぱく質が固まり、脳に老人斑ができることから発症し、新しい薬「レケンビ」は、老人斑と結合し除去する役の抗体をつくるため、2週間に1回1年ぐらい点滴を打ち続け、抗体ができるというものです。またあと10~20年かかりますが、ワクチンの開発も進められているとのことです。

 

◆これとあわせ認知症予防のお話もありました。予備能をいかすことで、これには認知、身体、心理的、社会的の4つがあり、つまり認知・精神活動特に読み書きをよくすること、よく運動をすること、ストレスを解消し心を明るくもって生きる意味をもつこと、社会的交流をもつこと、でこの4つの予備能に加えて、善玉の腸内細菌を育てるために脂っこい食事を避け、食物繊維をしっかり食べること、発酵食品をよく食べること、とのことです。カギを握るのは腸内細菌で、そのための食事は、玄米、豆類、イモ類、木の実、緑黄色野菜、果物、発酵食品、小魚、貝、卵、肉は鶏、などとのお話でした。実践したいところです。