尖閣問題、現地からの情報。
新聞に載っていない、尖閣の情報
1、 先週報道された、「台湾漁船10隻が台湾巡視船1隻と魚釣島近辺に侵攻して きたが、台湾巡視船が漁船を阻止し、自主的に台湾に引き上げさせた。」という情報は、肝心な部分を報道していない。
台湾漁船と台湾巡視船、合わせて11隻の艦隊に対して、日本側巡視船20数隻が迎え撃ち対峙し、その結果、台湾巡視船が不利を悟り漁船団を誘導して、台湾に帰港した、とのこと。
2、 3-4日前、石垣島に集結し待機している右翼グループの一つ(日本青年社ではないグループ)が、石垣島から尖閣諸島を目指し出航すると同時に、海保に阻止された。
3、 同じく、与那国島に滞在している右翼グループ2団体も其々、尖閣諸島を目指し出航と同時に、海保により阻止。
4、 石垣島、西表島、与那国島などに存在する私人の高速艇は、すべて海保や沖縄県警の監視下にあり、毎日臨検をうけている。
5、 石垣島には、日本青年社のグループが百人程度待機しており、尖閣諸島への出航について海保に毎日掛け合っているが、海保の断固たる拒絶を受け、足止め状態にある。
6、 中国漁船に体当たりされた巡視船、ひょっとすると、私の尖閣諸島行きを阻止した巡視船じゃないかなあ。(これ、全くプライベートマター)
以上、現場情報でした。
いかに日本政府が、法に則らず、自国民に対してだけは強圧的な存在であるか、明らかである。
そして、法を実に恣意的に運用し、時には法を無視して権力行政を行い、結局、中国政府を笑えない無法国家であることも明らかである。
尖閣問題から見た、日本の望ましい将来。
もう、バカな政治家への非難は飽きた。
それより、この閉塞感に満ちた日本をどう生き返らせるか、私見を述べてみたい。
私は、この日本の地政学的位置からして、その立ち位置のパラダイムの大転換が必要だと考える。
古い論(文明の生態史観)だが梅棹忠夫氏よれば、21世紀は大陸の大文明の興隆期に当たり、それまでの周辺文明の盛りが過ぎ交代時期にあたるそうだ。
確かに、島国文明としてのアメリカ、英国、そして日本に比して、かっての大文明であったBRIC諸国の興隆は、その予兆といえよう。
であれば、島国ー日本と考えるよりも、ユーラシア大陸の東辺としての日本になってもよいのではないか。
幸い、稚内と樺太を結ぶ宗谷海峡は高々40kmと狭く、しかも冷戦時代ソ連の原潜が潜れないぐらい浅い海峡である。
樺太とシベリアを結ぶ間宮海峡は、川なのか海なのかとまでの議論を生んだぐらい狭く浅い海峡である。
ここに橋が、トンネルが出来れば。
東京からロンドンまで、自動車で、新幹線で結ばれる大陸国家になる。
網野善彦氏の有名な「逆さにした日本列島地図」を想起してみる。
そうすれば、明らかに日本海側が日本の表で、太平洋側が日本の裏になる。
そして、日本海は勿論、東シナ海も日本の内海になる。
日本は、宗谷岬から尖閣諸島、石垣島、与那国島に至るまで4000kmに渡る長い弧を描く有利さをもっている。
東シベリアという日本にとって、非常に大きな、新たなフロンテイアが目に入ってくる。
日本には資源がない、というトラウマに苛まれてきたが、東シベリアには膨大な資源が期待できる。
中国に資源があることは否定しないが、日本にとって、より重要な国家としてロシアとの提携を考えてもよいのではないだろうか。
中国と日本は、ある意味、似通っていて、共に商業国家で、共に産業立国で、膨大な人口と市場を有している。互いに石油も枯渇している。
ロシアには資源はあっても、人口は少ない。
市場も小さい。
日本とロシアの間には、十分、シナジー効果が期待できる。
日本人は、バカでもなく、無能な国民でもない。
可能性と夢が与えられれば、再び立ち上がることだろう。
このアイデアは、「たちあがれ日本」で平沼さんにも語ったが、「今は言うべきではない。街頭でも、HPでも、ブログでも、発表しないように。」と、止められていた。
日本が元気になれば、東シベリアは元より、韓国も、台湾も、そして中国沿海部も巻き込んで、新たな経済圏が生まれてくることだろう。
その目標のためにも、今こそ、日本の領土の確保は重大であり、国権を確立して、他国から尊厳のある、バカに出来ない国であることを証明する必要がある。
菅亡国政権、尖閣問題で馬脚を現す!!
尖閣諸島で、不法侵犯、巡視船に体当たりの中国船船長を処分保留で釈放。
中国政府の脅迫に、日本政府、惨めな退却。
レアアース出荷停止、観光客の渡日停止、不買運動、商談の停滞、建設会社社員4人逮捕、暴力行為の横行などなど。
このような中国側の対応に対し、なんと日本政府の対処の弱腰なことか。
しかも、政府の判断の結果であることは、日本人のほとんどが確信しているにも拘らず、その責任を沖縄の地検の判断と、責任転嫁に終始している。
許せるものではない。
少なくとも、今年、政治に関わろうとして、「尖閣諸島問題」に関わった結果、政治から排除された立場の唯一の日本人として、一言、コメントを述べる。
中国は、日本を計っている。
どこまで無法を押し付けても受容するかを。
アメリカも、日本を計っている。
多少でも気概があり、国権を守る意志があるのかを。
結果としては、最低の国家であることを露呈してしまった。
今後、中国は日本に対しては終始、強圧的な姿勢をとり続けるであろう。
尖閣諸島は、近い将来、軍事制圧するだろう。
沖縄諸島に対する領有権さえ主張しだすだろう。
そして、日本自体に対する歴史的、地理的優越権さえ持ち出すだろう。
実質的、宗主権を主張し、属国化を計るだろう。
アメリカにとっては、自国の権益すら自国で確保しようとすらしない国家を、何故、安全保障条約があるとはいえ、積極的に守ろうという意志が発生するだろうか。
経済的利益が望める間だけ、経済的利益を確保すれば充足するだろう。
米中経済関係の推移によれば、日本の中国の属国化を容認する可能性も高いだろう。
さて、日本人としての処方箋は、
本当に国権を考える政治家を選び、育てる必要がある。
中国と闘う必要はない。
毅然たる態度をとれば、対敵者も合理的選択を行い、妥当な結論に落ち着くことは、歴史的にもゲーム理論からしても明らかである。
その担い手たる政治家が日本に存在しないことが問題である。
一般国民の意思は、既にそこに気付き、日本を考える保守の政治化を求めている。
然るに、日本に本物の保守政治家がいない。
保守を名乗る「まがいもの」の政治家は数多く存在し、返って彼らの存在が本物の誕生を阻んでいる。
それが証拠に、この事態に立ち至っても、東京でテレビの前で、悲憤慷慨の振りをしているだけである。
行動こそ、政治家の責務である。
そして、政治家を行動せざるを得ない立場に追い込む、国民大衆の行動こそ重要である。
まず、本物の政治家が欲しい。
そうすれば、この日本、まだまだ未来は見えてくる。
つくづく、菅内閣を始め、この国の政治家たちの醜態には呆れ返る。