特定技能ビザで来日し、

介護福祉士の資格を取るために

日本で頑張っているネパール人の

若者たちが私の周りにたくさんいる。


彼らはネパールで日本語を勉強し、 

日本への渡航費を集め日本に

やってくる。


日本でまず、2年間アルバイトを

しながら日本語学校に通い、

その後、介護福祉士の資格を

取るために3年間学校に通う。

昼間は学校、夜は医療や介護の

施設でアルバイト。


学生の間は労働時間が制限されているので、

せいぜい月収は13万円程度。

それ以上働くと、法律違反となり、

見つかると自国へ強制送還される。


13万円と言っても、健康保険、年金、

税金引かれて手取り金額は10万円ほど。


その金額の中からネパールの家族に

仕送りをし、日本での生活を

やり繰りしている。


それでも、

「ネパールでの暮らしより

全然マシだよ。ネパールにいた時は、

大学卒業してても仕事ないし、

働いても月に5000円ぐらいしか

給料なかった。日本人は親切に

してくれるし、働いたら働いた分

ちゃんと給料くれる。ネパールは

地位やコネのある人しか、チャンスが

巡ってこないところ。もう、ネパールでの

生活は考えられないよ」


30年前、私がネパールにいた時から、

カトマンズは綺麗なホテルやレストランが

増え、少しは発展したように見える。

しかし、人々の暮らしは変わらない。