
カトマンズの空港に到着すると、夫が車で迎えにきてくれていた。
3年ぶりに会う夫は、すっかり痩せて疲れた顔を
していた。
自宅では、2番目、3番目、4番目の兄嫁が待ち構え、
家に着くなり、私の着ていた洋服を引っペ脱がし、
あらよあらよという間に真っ赤なサリーに着替え
させられた。
顔はパタパタ白粉だらけ。目を開けて鏡を見たら、
誰だかわからない顔になっていた…が、
今でも悔やまれるのは、眉毛がない。
兄嫁たちよ、どうしてアイブロウをしっかりひいて
くれなかったのか。
結局、結婚式には1番兄、姉2人は来なかった。
本当にカタチだけの結婚式みたいなものだった。