中の人宅で保護中のジローちゃんは、IBD(炎症性腸疾患)という難しいお腹の状態で保護されました。

人間でいうところのクローン病や潰瘍性大腸炎、どちらも指定難病です。



猫のIBDも原因がはっきりせず、確定診断には内視鏡を用いて病理検査を行う事もあるようですが、ジローの場合は

・寄生虫や細菌

・異物誤飲

・アレルギー

など、様々な検査をしました。

もう本当に、、色々やったね、ジローちゃん。



血液検査でアレルギーは出ず、保護時は回虫がいましたが駆虫を完了し、検便は10回以上やりました。



回虫はしつこく、なかなか落ちない場合もあることから予防的に駆虫薬を半年飲み、毎月のレボリューションも滴下しています。



初めて現れた時はガリガリで悲壮感漂う猫でした。



痩身、脱水してそうな皮膚、そしてお腹に虫を飼ってそうなパサパサの被毛。



1ヶ月ほど良質なフードを食べさせて、体力とお肉を付けてからTNRの予定でした。



しかし、毎日ガツガツ大量に食べる割には一向に太ってこない。


毎日カメラで確認


まだ1才前かな?と思うような子なのに全く覇気がなく、力無く横たわる姿を何度も見かけるようになり、根底に何か感染症でもあるのかな?

と思うようになりました。


予定を前倒ししてTNRから保護に切り替えました。





昨年7月に保護した時は、相変わらずガリガリでしたが去勢はできました。


日を追い室内に向かって鳴くように


保護からずっと酷い水下痢をしており、何度も何度も病院に通っては検査をしましたが原因は特定できず。


保護時はシャーシャー猫でしたが

数日で陥落


慢性腸症であろうとの先生の診断により投薬での治療がスタートしました。



保護時はあちこちに飛び散るほどの下痢、幸いジローに嘔吐はありませんが、これだけ下痢をしていたらそりゃー太れない訳だと納得。



食べても食べても全て吸収される事なく出てしまったのでしょう。



IBDは原因ははっきりしませんが、遺伝や食べ物、育った環境や腸内細菌のバランスと免疫が深く関わっている事が多いそうで、ステロイドや免疫制御剤での治療になるとの説明を受けました。



ただ、まだ若いジローちゃんなので、頑張って減薬していきましょうとのお話でした。



ステロイドを1日2.5錠からスタート。

加えて、お腹に良いとされるサプリも片っ端から試しました。



2週間ごとにお腹の状態を見ながら減薬を進め、順調に進んでいく時もあれば、また逆戻りで増薬したりとなかなか人間の都合の良いようには進んでくれません。



途中からは抗菌剤も追加して一進一退を繰り返しながらやっとステロイドを1.25錠まで落とす事ができました。

次は当初の目標である1錠に挑戦です。



お腹を下さずに食べられるフードは療法食2種。

これを1:3ほどの割合でミックスして食べています。



大好きなウェットフードは最初ティースプーン1杯も食べられませんでしたが、今では毎朝かなりの量を食べられるようになりました。



食べることが大好きなジローにとって、毎朝のウェットフードは楽しみになっています。



譲渡会で他のみんなはちゅーるタイムがありますが、ジローちゃんはお腹の問題があり食べられませんでした。



あまりにかわいそうなので、安全のため帰宅してから少量のご褒美ちゅーるをあげ始め、今は1/3くらいなら食べられるようになりました。



そして今回、新たに食べられるフードを見つけました!



ロイヤルカナン社から新発売されたダイジェスティブケアというフードを少量混ぜてみたところ、大丈夫そうおねがい


他のフードは少量でも混ぜたら即下痢してしまったので、この調子で分量を調整しつつ様子を見ていこうと思います。



ジローちゃんの健康を維持するためには、日々の投薬と観察やフード選びなど、健康な子に比べたら大変な事は確かです。



それでも、あのガリガリの身体で生きていた子がすっかり丸々してお腹の痛みから解放されて毎日過ごせる事は、保護を決めた時に何よりも望んだ事です。



ジローちゃんは人間は大好きなのに、猫は苦手です。

ケージ生活はかわいそうなので、自宅の仕事スペースを区切って3畳ほどのジロースペースで暮らしています。





健康な子より譲渡のハードルが高いのは仕方ありません。

それでも、狭いスペースだけじゃなく、猫がたくさんいてじゅうぶんに甘えさせてあげられる時間もない我が家の環境よりも、ジローちゃんが好きな場所で寛げて好きなだけ甘えられる環境で暮らしてほしいと願わずにはいられません。



人が大好きで遊ぶのも大好き。

まだまだ若いジローちゃんの未来が楽しくて幸せに溢れた毎日になるようにと願っています。



ジローちゃんは日曜日の茅ヶ崎譲渡会に参加します!

かわいい保護猫たちが素敵な出会いを待っています。

ぜひ会いにいらしてくださいニコニコ





譲渡会に参加している猫たちは

子猫、成猫問わず
全頭不妊手術、マイクロチップ装着が
済んだ状態でのお届けとなります

近年はわずか4ヶ月齢ほどでの発情、妊娠も認められており、若齢での早期不妊手術が推奨されています。

子猫の不妊手術やマイクロチップ
装着について
ご不明な点がございましたら
お気軽に会場のメンバーまで
お声がけください。


譲渡会のお知らせ

様々な環境から保護された猫たちが

ずっとのお家を探しています

ぜひ会いにいらしてください


茅ヶ崎BRANCH3

ペットフォレスト湘南茅ヶ崎店様

2023年 10月 29日(日)



次回ユアペティア平塚店様

 2023年 11月 12日(日)



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